今日は4年4ヶ月ぶりに、姫路市立動物園へ行ってきました。月日が流れるのは早く、うっかりすれば、4年などあっという間に過ぎていきます。姫路市立動物園には、現在ホッキョクグマのホクト(オス/19歳)が1頭だけで暮らしています。長年共に暮らしていたメスのユキは、昨年(2019年)3月に男鹿水族館GAOに移動しました。
生育しなかったものの、ホクトとユキの間には2回の出産歴があり、繁殖実績のある適齢期のオスが、1頭で暮らしている現実に、少し歯がゆさを感じつつも、健こやかに暮らしている姿に安心しました。
雲が多く、ひんやりする朝の姫路。JR姫路駅から15分くらい歩くと姫路城に到着。国宝であり、世界文化遺産でもあります。朝は人が少なめですが、昼頃から徐々に観光客も増えてきたようでした。
姫路城の三の丸跡である三の丸広場のすぐ横にあるのが、姫路市立動物園。
9時開園から10分過ぎたところで入園。ホクトは檻際を往復していました。被毛も濡れたようす、床も濡れていたので、開園前か直後にでも、一度プールに入ったのかな?と思われました。となると、しばらくはプールに入ることもなく、歩く時間が長めかな?と予想しつつも、ホクトがどういうタイプなのかもわからないので、午前中は離れずに見ていることにしました。
予想通り、ほとんど歩いていたホクトです。たまに何かに反応するように、コースを変えてニオイを嗅いだり、眺めたりもしていました。ホクトの場所からも姫路城は見えます。
ホッキョクグマのすぐ近くには、レッサーパンダ舎があります。4年前と変わらず、ひなたくん(左)とミホちゃん(右)が一緒に暮らしていました。竹の葉を食べたり、檻をよじ登ったり、浮きについている紐をかじったり、少し昼寝したり、活動している時間は長く感じました。
2頭が接近すると、ひなたくんの方がキィーキィー鳴いていました。
ヒトコブラクダのロールくん。2018年4月19日にメスのコニーが亡くなってしまい、現在は独り暮らし。
人懐っこいというロールくんは、かなり近くまで寄ってくれて、いろいろな表情を見せてくれました。この子はきっと人気者に違いないでしょう。ロールくんを見た人は、決して忘れない。
ホッキョクグマ近隣の子を観ながらも、ちらちら横目でホクトチェック。(同じ場所をずっと歩いていました)
ホッキョクグマ舎をぐるっと回ってみましょう。新たに増えている看板もありました。
ユキの移動が発表された時の神戸新聞記事、男鹿水族館に移動後のユキの写真が展示されていました。
2015年10月訪問時のユキ(当時15歳)。19歳で男鹿水族館GAOへ移動し、直後に豪太(オス/15歳)と繁殖行動が確認されたものの、今季(2019年冬)の繁殖はなく、次期に期待の状況。
ユキは、1999年11月26日、セルビア パリック動物園生まれ。
2015年10月訪問時のホッキョクグマ舎。奥の少し低い獣舎が寝室です。
2015年10月のホクト(当時14歳)。プールに用意されたガス管2本を使って遊んでいました。
ホクトは、2000年12月8日、ロシアのペルミ動物園生まれ。父ユーコン、母アンデルマ。
天王寺動物園在住のゴーゴ(2004年12月3日生)の実のお兄さんにあたります。
こちらは天王寺動物園のゴーゴ。ホクトの弟です。
イワン、カイ、ロッシー、ゴーゴ、ホクト、頭の骨格、丸い耳の位置、目がくるりと大きく、日本国内で見るロシア系の顔だなあと感じます。
(2020年2月17日の写真)
姫路市立動物園は、それほど広くはないので、少し動けば遠くからもホッキョクグマ舎が見えます。朝からずっと歩いているホクトをチェックしつつ、12時前にヒグマ・ライオンがいる獣舎までやってきました。今日は曇りなので、比較的観やすい環境でした。今年の訪問で、大きく変わったなと感じたのが、園路の舗装。以前は土だったので、乾燥した風の強い日などは、砂埃も多く、靴やズボンの裾は砂だらけになったものでした。今は、色は黄土色のアスファルト面なので、歩きやすく、ベビーカーでも走行しやすいでしょう。レンズ交換も不安なく出来ます。世界文化遺産の土地でもあり、園内の改修は、いろいろ繊細なのかな?と想像します。
(2015年10月の写真)
晴れていると、檻が反射して、中の動物が見えづらく、そんな時は影の部分から見るといいでしょう。
私がライオン舎前に立っていたところ、子どもさんが近づいてきて「すいません、ライオンはどこにいますか?」と尋ねられたことがあります。目の前にいるにも関わらず、見えなかったというオチです。
今日も、「あれ?ライオンって見たっけ?どこにおった?」という声を聞きました。カッコいいライオン夫婦がいるにも関わらず、会えずに帰ってしまわれるのは、残念なことです。
それでもライオンは時々咆哮するので、気づいてもらえますが、その隣のクマは、ほとんど鳴かないので、さらに気づかれにくい存在。
アミメキリン夫婦の、コウスケ(左/14歳)とキキ(右/4歳)。キキの後をずっと追いながら、お尻のニオイチェックをしていたコウスケ。旭山のキリン夫婦の姿と重なります。
帰りの飛行機の都合で、あまり長くは滞在出来ず、アジアゾウの姫子に挨拶をし退園しました。
今日のホクトの様子です。
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