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アカゲラはこんな場所にも営巣する


鳴きながらすぐ近くにやってきたアカゲラ(オス)。オオハナウドの太めの茎に留まり、隙間を突いて餌探しをしていました。鳴き声だけは、ほぼ毎日のように聞く、身近な鳥です。


今は繁殖シーズンですが、このアカゲラも親なのだろうか。


この春は思いがけない場所で、アカゲラの営巣を見ました。穴から顔を出しているのはヒナの方。ヒナは頭部全体が赤いです。外に留まっているのが父親のアカゲラ(後頭部が赤い)。巣立ちを促していたようです。


父親がヒナに与えていたのは、桑の実かな?と思います。近くにはいい木がたくさんあるので、桑の実なら困らなかったでしょう。


時々、巣の奥まで入り、ヒナのフンを咥えて出ていく父親。


アカゲラが営巣していた場所は、円山動物園内の野外ステージの桜の木。地面から1メートルくらいの場所でしょうか。通常なら、この場所で猛禽類のフリーフライトなどが行われる場所ですが、この春は長い臨時休園となり人も来ないということで、こんな定位置に巣を作ったようです。この翌日には無事巣立ちを果たしたようで、今は穴だけが残っています。今も尚、ここは立入禁止エリアになっていますが、解除された時には、穴を覗いてみようと思います。人間がいなければ、こんな場所にも営巣するものだということがわかった、今年の春。大きな穴を開けられた桜の木の方は、大丈夫だろうか?という心配もいささか・・・

父親が餌を運んでいた時の様子です。

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