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旭山動物園のホッキョクグマ ピリカ親子の公開初日エピソード


2022年4月29日(金・祝)から夏期開園がスタートした旭山動物園。同時に昨年12月10日に誕生したこぐまとその母ピリカの親子の一般公開もスタートされました。冬期開園の最終日4月7日(木)から約3週間が過ぎ、生後4ヶ月となったこぐまがどれくらい成長しているのか、もう泳いでいるかと、楽しみに訪問しました。

大型連休中は、開園9時30分の15分前に入園が可能となり、入園門周辺で開園時間になるのを待ちます。初日は少し肌寒さも感じた曇りの朝でした。


4月初めの屋外訓練の時は、まだ母親にぴったりとついて行動していたようですが、生後4ヶ月の今は、少し離れた場所で単独行動している時間もあります。よく遊んでいたのがプールの浅瀬。浮き球、ガス管、ピンクのボビンが用意されていて、それをパンチしながら、ちょっとしたハンティングの練習でしょうか、体の半分は水に浸かりながら、じゃぶじゃぶ遊んでいました。顔付けも屋外初日から平気だったようで、もう泳ぐ?泳ぐのか?と期待しながら見ていても、結局深みに進む姿は見られませんでした。
どうやら、(身体的に)泳げるけれども、自分の意思で泳ぐという段階には行っていないようにも見えます。4月5日に可愛い泳ぎを見てしまったばかりに、スイスイ泳ぎ始める時期も早いかと急かし気味に見てしまいましたが、誰しもタイミングというものがあり、やはりホッキョクグマの平均的な成長なのかなあと思い直しました。


静かな休園期間中から、一気に多くの人影がガラス面に映ったはずですが、こぐまからはどう見えたでしょう。ガラスの人や物に向かって、小走りで来て飛びつく行動も見られるようになりました。3週間前は、下からひょっこり顔を出すくらいで、身長も低かったのですが、ここでも成長が見られます。


授乳は頻繁に見られました。少し飲んでは何かして、しばらくしたらまた催促しての繰り返しです。リラの同時期も同様で、よくギャラリーから「また?」と言われたものでした。ピリカ親子の場合、授乳のスタイルも場所もいろいろなパターンがあります。


ひとり遊び、ひとり探検、授乳、少しうたた寝と、穏やかな親子の時間が過ぎていきましたが、午後から再び崖の上からプールに転落してしまいました。その時たまたまガラス面の右寄りから、親子を見ていました。


落ちてしまったけれど、また前回のように岸辺まで泳いで行くだろうと、前回の時より少し落ち着いた気持ちで、上から水面をずっと見ていました。・・・あれ?姿を現さない!どうした!一瞬猛烈に不安に襲われましたが、死角の崖下を覗き込んだら、崖下の縁に上がっていたのでした。この縁から脱出するには、一旦水に入らなければ、少し離れた縁に行けません。はたから冷静に見れば、いろいろ手段は思いつきますが、親子は少しパニック状態だったかもしれません。
こぐまの鳴き声は園内の至る所まで届いていたようで、ほっきょくぐま館にはどんどん人が集まり、留まり、一時はかなりの数になっていたようです。


ピリカはプールから顔が近づく距離まで泳いでいますが、抱き寄せたり、引きずり込むことはしませんでした。「泳ぎなさい、水に入りなさい」と言っているのでしょうか?無理やり引き込むことは、したくない、しない、思いつかない・・ピリカ流子育てなので、他人はどうこう言えません。


そのうち何かのきっかけで解決するだろうと、しばらく、もうしばらくと見守っていましたが、結局進展せず同じ状態のまま閉園時間となってしまいました(他の動物舎に行く予定急遽中止)。動物園なので心配はないと思いつつも、翌日に顔を見るまでは、どうしたかなと気がかりでした。


翌日4月30日も訪問し、いつもの親子を見てホッとした後、前日の閉園後の事を伺ったところ、ピリカを屋内に収容後、崖下の縁のところから歩いて渡れるように板を設置。その上をこぐまは歩いて渡り、ひとりで屋内へ入っていったそうです。(写真は加工してます)
よく渡っていったね〜偉いね〜。
人がこぐまを助けに放飼場に入るには、ピリカの屋内収容が必須だけど、入るかな?と思っていましたが、やはりそこは飼育下の動物ですね。子育ての仕方も個体それぞれの個性があり、各園館の放飼場のスタイルも個性があり、親子エピソードはいろいろあるものだなあと実感します。


4月30日からはガラス面左端に青い板が設置されていました。この左下が崖になっており、少しでも転落の要因を減らそうという策だと思います。(自分の意思で)泳げるようになり、飛び込むようなレベルに成長すれば、この板も外されるかもしれません。


ホクトは開園からカプセル側に出ていて、11時30分になるほどガイドが行われました。屋上から飼育員さんが餌を投入しながらガイドをされるというスタイルでしたが、ガイドの音声が全く届かず残念でした。次回に期待。餌の横取りを狙うカラスがたくさん飛来していました。


カプセル側の午後はサツキ(写真↑)とルルが登場。サツキは登場して程なくプールイン。軽く水浴したり、割れたドラム缶で遊んでいました。


サツキもルル(写真↑)も換毛中ということがハッキリわかります。ちょうどこぐまが鳴き叫んでいた時間にカプセル側にいましたが、サツキもルルも動揺することなく、平常通りに歩いていました。

少し長いですが、4月29日一般公開初日の様子をまとめました。

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コメント

  1. らっちゃん より:

    MAYUさん、こんばんは
    現在のピリカと赤ちゃんの総集編のような動画拝見しました。
    プロの方が作った作品みたいで驚きました。
    どうしても赤ちゃんに会いたくなり、私も連休の後半行ってきました。その際衣類のアドバイスありがとうございました。
    釧路は頭が痛くなるほど寒かったですが行って本当に良かった。
    恥ずかしいですが、その時のブログを書き始めたので、お時間あるときにでも覗いてみてください。
    アメーバブログ「女神と宝物」です。

    • MAYU MAYU より:

      ありがとうございます。
      連休を楽しまれたようで、良かったですね。
      ブログも拝見させていただきました。
      パンダのもりにもお出かけされているそうで、羨ましいです。
      私も今年は行けるかな〜?

  2. らぶまま より:

    mayuさん…おはようございます。
    ちびピリカ…閉園後、板を渡して救出と聞いていましたが、大きな岩があるのにどんな風に板を渡したのか、長ーい、板だったのかなぁと思っていました。mayuさんの想像図で納得です^_^

    昨日は滝壺の中に飛び込んでいた様で…大きいプールももう少しで泳ぐかなぁーなんて思いますがフブキもプールが深いので時間がかかりましたね^_^

    それを考えるとララ邸のプールは子熊には最適の場所と思いました。
    微笑ましい動画も投稿もありがとうございました^_^

    • MAYU MAYU より:

      ミルク(12月4日生まれ)もGWはまだ泳げませんでしたから、
      少し深いプールは、こぐまにはハードルが高いのかも?しれませんね。
      それでも、いずれは泳ぐようになるので、
      この可愛い時期を見られるのは、ちょっと嬉しかったりします。
      でも、もう鳴き叫ばなくていいように、滝壺で慣れてから、そろそろ練習を始めてほしいかなあ(笑)

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