ダチョウのヒナを初めて見ました。先月下旬から旭山動物園のダチョウのカップルにヒナが誕生しています。旭山動物園のメスのダチョウは、円山動物園から移動していった個体なので馴染み深く、早速ヒナの姿を見に行くと、ちょうど孵ったばかりのヒナにも会えました。
ダチョウは黒い羽がオス、茶色の羽がメスです。写真は黒い羽のオス、ライフルです。抱卵はオスとメスで交代しながらしているようですが、この時はオスが卵の上に覆いかぶさりました。
円山から移動してしばらくは、確かダチョウの愛称はなかったと思いますが、いつの間にか、オスはライフル、メスはララサという名前が付いていました。過去には、割れた卵を見た時もありましたが、今回は見事ヒナ誕生で、おめでとうございます。
6月9日当日に孵ったばかりのヒナがいました。割れた殻は少しずつ親が食べているのか、欠片が少ないです。卵のある周囲は少し窪んでいます。ライフルは抱卵の際、口で卵を動かし転卵させていました。
孵ったばかりのヒナはこの時期特有の鳴き方で、小さくよく鳴いていました。まだあまり動きが見られません。写真右に写っている親の指くらいの大きさです。ダチョウの卵は1.5kg前後、ダチョウの卵は世界で一番大きいと言われています。そこから生まれてくるヒナは1kg位だそう。距離が離れているせいか、見た目にはふわふわして1kgあるようには見えないけれど、重いんですね。
え、ちょっと待って、ホッキョクグマの赤ちゃんは約500gなので、その2頭分ということですね。
こちらのヒナは2日先輩、6月7日に誕生したヒナです。足と体のバランスがたまらなく愛くるしい。
タンチョウ、フラミンゴ、ダチョウ・・みんな足の長い鳥ですが、その鳥たちのヒナの体のバランスの成長ぶりには、驚かされます。次に見る時はどんな姿になっているでしょう。
こちらは5月27日に誕生した最初のヒナです。足取りも一番しっかりしていて、もう屋外デビューも果たしているそうです。
ヒナが孵化したばかりで敏感になっています。刺激しないようにしてください。と小さな文字。
ライフルが抱卵を始めると、ヒナたちは集合がかかったように集まり羽の中に潜り込んでいました。
ララサは2010年7月にニセコの有島ダチョウ牧場で生まれた個体。
2010年9月13日に円山動物園に4頭で来園しました。当時は区別をつけるために首元に食紅(青、赤、緑、黄)がつけられていましたが、どれがどの個体だったのかは、もう遠い記憶・・・このうちの1頭がララサです。
生後2か月くらいになると、これくらいのサイズまで成長します。
円山の3頭にはその後、リュヴ、アマニ、ジュアと命名され、現在はジュア1頭となっています。
2022年6月9日訪問時の様子です。卵はまだ3個残っていたので、ヒナが増えるかもしれません。踏まれた第3子のことが気になりますが、デリケートな幼鳥時代も無事に成長してくれますように。
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