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よこはま動物園ズーラシアのホッキョクグマ ツヨシの訃報


よこはま動物園ズーラシアのホッキョクグマ「ツヨシ」(メス)が2022年7月17日(日)の朝、亡くなっているのを確認されたそうです。18歳7か月でした。4月から治療が続けられていたそうですが、6月の検査で重度の悪性腫瘍があることが判明。辛い結果となってしまいました。ツヨシは2003年12月11日に円山動物園で生まれたホッキョクグマで、デナリとララの第一子です。両親は高齢(デナリ28歳、ララ27歳)となりましたがご健在です。
よこはま動物園ズーラシアホッキョクグマの「ツヨシ」が死亡しました(pdf)
釧路市動物園HP 2022年7月のニュース ホッキョクグマ「ツヨシ」が死亡しました

(2016年2月21日 釧路市動物園でのツヨシ12歳)
ここ15年くらいの間に亡くなったホッキョクグマの年齢を見ると、アドベンのミライ(4歳)以外は皆20歳以上。30歳前後の個体もみられた中で、18歳で逝ってしまうのは、やはり少し早かったかなあと思ってしまいますが、こればかりは仕方ありません。

(2016年2月21日 釧路市動物園でのツヨシ12歳 鮭を食べて笑顔)
円山動物園のホッキョクグマ「ツヨシ」と釧路市動物園のボルネオオランウータン「弟路郎」の交換で、ツヨシは釧路帰属、弟路郎は円山帰属となりました。1歳1か月〜12歳2か月の11年間を釧路市動物園で過ごし、釧路といえばツヨシでしたね。

(2016年2月21日 釧路市動物園でのツヨシ12歳 新しいおもちゃをゲット)
赤ちゃんの時は「オス」だと思われていたため、当時北海道で活躍していた野球選手の名前に因んでつけられた愛称「ツヨシ」。その後メスだと判明しても継続して親しまれました。

(2016年2月21日 釧路市動物園でのツヨシ12歳 )
最初はオスのツヨシとして、釧路のクルミ(メス)の繁殖相手として移動したことが縁の始まり。ツヨシがメスだったことがわかった後は、円山から父のデナリにお詫び出張に出向いてもらいました。
デナリとクルミとでは繁殖にいたらず、その後クルミは男鹿水族館へ移動し、ミルク誕生に繋がっているのです。

ツヨシは上野から来園してくれたユキオとも同居しましたが繁殖には至らず、よこはま動物園ズーラシアへジャンブイ(オス)との繁殖目的のため、移動することになりました。

(2016年4月11日 ズーラシアでのツヨシ12歳)
クルミの繁殖が成功した後は、今度はツヨシにもお母さんになってもらいたい。皆から期待されていました。


(2016年4月11日 ズーラシアでのツヨシ12歳)
ズーラシアのホッキョクグマ屋外放飼場はとても広く、大きく深いプールがあり、若く好奇心旺盛なツヨシには刺激的だったことでしょう。アグレッシブな一面を見せてもらうこともありました。


もう会えなくなるという現実が厳しいですが、会えないけれど、ツヨシの美しい姿や楽しかった出来事は思い出せます。いろいろ勉強させてもらいました、どうもありがとう。

ホッキョクグマ 【ツヨシ】のプロフィール

2003年12月11日 札幌市円山動物園で生まれる (父デナリ、母ララ)
2005年1月22日  釧路市動物園へ移動
2008年11月   ツヨシ、ピリカ共にメスだったことが判明
2012年4月10日 上野動物園からユキオ来園 ツヨシ×ユキオとの繁殖めざす
2014年4月7日  ユキオとの繁殖ならず ユキオは上野動物園へ帰還
2016年3月1日  よこはま動物園ズーラシアへ移動 ツヨシ×ジャンブイとの繁殖めざす
2021年3月9日      天王寺動物園からゴーゴ来園 ツヨシ×ゴーゴとの繁殖もめざす
2022年7月17日  肝臓・腎臓・卵巣発生悪性腫瘍によりツヨシ死亡(18歳7か月)

コメント

  1. OSAKUMA より:

    ツヨシの訃報に頭が真っ白になりました。
    しろくまの旅立ちはみんな辛いこと。
    でも、ララファミリーの訃報はひと際辛いです。
    悪性腫瘍が三つも・・・ツヨシもよく頑張った。
    今は痛みからも解放されて天国にいるのでしょう。
    デナリ・ララファミリーを見守ってて下さい。

    ツヨシちゃん、ありがとうございました。
    どうぞ安らかに。

  2. とも より:

    只々びっくりです。
    クルミちゃんの時もですけど、まだまだ元気だと
    思っていたのでショックが大きいです…

    メスだと判明して、男鹿や天王寺からのラブコールもありましたね。
    もう少し若いお相手がいて、繁殖に成功していたら…と悔やまれます。
    名前も本人(熊?)が認識してしまっていたので変えなかったんでしたよね。

    雪のないズーラシアでかわいそうかなと思ってましたが
    広い飼育場で、飼育員さんやお客さんにかわいがられて
    幸せだったのかなとも思います。
    釧路ではクルミちゃんがお母さん代わりだったのかな?
    仲良く遊んでもらえて楽しそうに見えますね。

    順応性の高い子だったなぁと思いますし、人懐っこいし、
    怒っているところって見聞きした事がないかも…
    本当に残念でなりませんが、良い人(熊)生だったのかとも思います。

    北極熊に興味を持つきっかけになった子でした。
    あちらでクルミちゃんに会えたかな?
    今までありがとう!ずっと忘れないよ!

  3. まりも より:

    円山で産まれた可愛いツヨシが亡くなっていたこと、ついさっき知ってとても悲しいです💧
    可愛い姿を見せてくれて有難う。どうか安らかに💐🐟🍖🥎🌈

  4. まる より:

    ホッキョクグマってほんとに繁殖が難しい希少動物なんですね。

    痛いとか言えない動物ですから、定期検診とか有ればとか思います。
    腫瘍とわかって、痛み止めとか飲んでいたのかな?

    ご冥福をお祈りいたします。
    自然界よりは園暮らしの方が長生きできたと思っています。

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