夏に行けば、きっと緑色になっているのだろうなあと、いろいろ想像しつつ獣舎の階段を上っていくと、なかなかいい色に仕上がっているマルルと目が合いました。白っぽく見えたり、緑になったり、オレンジ、サーモンピンク、汚れると茶色や黒、シロクマと呼ばれるわりには、実に多彩な色を見せてくれます。ホッキョクグマの毛の1本1本は透明なストロー状で、その中に藻がついてしまうことで、緑グマになってしまうといわれていますが、緑にならないところもあるので、その違いはどうしてかな?など、毛ひとつをとっても興味深いホッキョクグマなのです。
熊本市動植物園に訪問したのは9月1日。子どもたちの夏休みも終わった平日ということもあってか、お客さんは数えるほどだった朝の園内。朝に弱い雨が降っていたので、路面は濡れており、アクリル板も高温多湿でくもっているという、観覧には悪条件。1~2時間もすれば晴れて、くもりは取れますが、今度は高温と熱射につつまれるといった感じでした。動物たちも頑張ってくれてると思いますが、観覧する方も夏は大変になってきましたね。
マルルの足元にあるのは、小松菜の軸かな?葉だけ食べて軸の部分を残すのは、リラでも見たことがありますが、後で食べたりもしますね。
ペロリンと鼻をなめる、その舌先を見ると、一度で同時に鼻の穴に触れてる〜と思ったら、舌先の形にも納得がいきました(笑)。
開園に合わせて清掃、給餌、今日のおもちゃセットがされるそうで、餌を食べたり、ひと遊びするところが見られるのは、朝早い時間が多いようですが、マルルも屋内収容を嫌がったり、この日の朝のように、あまり遊ばない時もあるので、日々いろいろあるということでしょう。
トレーニングの時間や、おやつをもらえる時間には、少し活発化します。
上の小窓に置かれた白菜を、浮きを当てて落とそうとするマルル。
吊るされた浮きの中に入っている餌を落とすため、下から当てて落とすマルル。日々の鍛錬もあってか、コントロールは抜群です。マルルは幼少時代からその素質を発揮していましたから納得の成長ぶりです。浮きの中に入っていたのは、肉とオレンジ。ホッキョクグマが柑橘系を喜んで食べるとは意外でしたが、肉食性が強い雑食なので、環境にあわせて、いろいろ食べるのでしょうね。
14時過ぎにもらったおやつ。穴あきの浮きの中に、凍ったホッケと肉が入っていました。簡単に出せないように、あえて氷もごろごろと入っていました。
マルルのプールにも引かれている地下水と同じものが、動物園の外にもあり、触れることが出来ます。冷たくて気持ちいいですね。
訪問時の様子です。
↓関連記事はこちら↓
コメント