2023年冬。今季の円山動物園ではホッキョクグマの繁殖に取り組まれています。デナリとララとの間に、2014年12月21日に誕生した娘リラ(8歳)の初めての繁殖です。相手は旭山動物園から2022年11月7日に来園したホクト(オス/22歳)。12月12日(月)から檻越しのお見合いがスタートし、2023年1月11日(水)からは、いよいよ同居訓練が始められました。今日はその2日目になります。
ホッキョクグマ館の一部には観覧制限のために、ロープなど人止めがあります。
中2階への階段も使えません。2つのエレベーターも使えません。
1階の水中トンネルは通常観覧出来るため、ホッキョクグマがプールに入れば観られます。1月12日(木)の午前中のリラは、プールで弾けまくっていました。
同居期間のストレスを発散してもらおうという意図でしょうか?今までには有り得ないくらいの数の玩具が用意されていました。とっかえひっかえ、いろいろな玩具を投げたり、抱えたりして遊ぶリラ。普段のおもちゃの数は1個、多くて2〜3個くらいなもので、たまには多く与えても、ホッキョクグマのストレス発散になるのではと思います。
1月12日(木)は13時45分から同居がスタート。リラがメイン放飼場に出ているところに、ホクトが出てきます。
リラにはまだ恐怖心の方が大きいようで、プールに逃げこむ→壁を背にして向き合うのに精一杯というところでしょうか。ただ、ホクトが近づき過ぎず、距離を保ち、手を出さないでくれていたので、こじれることなく、怪我もなく、スタートを切れているような気がします。なにぶん、水底から観られる様子だけなので、職員の方に様子を伺ったり、私の印象に過ぎませんが。
リラも勇気を振り絞り、一度だけホクトに応戦する場面もあり、小さな体で頑張っていました。
ホクトは、姫路市立動物園でユキと、旭山動物園でピリカと同居、繁殖経験がある、22歳の経験豊富なオスであることは周知されていますが、改めて、紳士的かつ優しい個体なのだなあと感心させられた同居風景でした。
同居2日目の今日は約1時間の訓練で終わりました。
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