(ホッキョクグマ フブキ(オス/2歳) 東山動植物園 2023年4月11日)
2023年3月6日、生まれ故郷の男鹿水族館GAOから、東山動植物園へと移動したフブキ。フブキを迎えるにあたり少しリニューアルされた放飼場と、移動からひと月が過ぎたフブキの新天地での暮らしぶりを観に、7ヶ月ぶりに訪問してきました。
こちらは2022年9月時のホッキョクグマ放飼場。まだフブキ来園のお知らせもなく、空きマスとなって居た状態です。
東山動植物園開園当初からある施設のため、昔ながらの造り。ホッキョクグマ=水(プール)、氷、雪をイメージした、ザ・昭和の動物園のホッキョクグマ舎です。天王寺動物園も、円山動物園の旧舎、野毛山動物園のしろくまの家も、雰囲気は似ています。
今回フブキを迎えるにあたり、予算もあまりない中、ウッドチップが敷き詰められるエリアが設けられました。地面がない施設で、せめてものの策でも有り難いですね。右上の一番高いエリアも、やんちゃしがちな若い個体の危険防止策でしょうか、塔が何本も立てられ、登れないようになっていました。
以前の個体は、この場所に上がって休んでいたこともありました。円山のリラもそうですが、若くて運動能力が高いホッキョクグマは、人間の想像を超えてくるので、細心の配慮が必要でしょう。
母親から離れ、独り立ちを果たしてひと月。環境が急変して間もないにも関わらず、思ったよりもゆったり過ごしているように見えました。屋内へは出入り自由。屋内展示場の観覧通路は閉鎖されていますが、遠目からフブキの姿を観ることが出来ます。おかげでフブキは寝室でゆったり過ごせているのかも?しれません。
開園時間中、夕飯(屋内給餌)とは別に、屋外放飼場で給餌をされることがあります。(時間も回数も決められていません)
この日は午前と午後に1回ずつ給餌タイムがありました。午後の給餌ではガス管の中に肉を詰められたものが用意されていました。魚ならツルンと出たかもしれませんが、肉だと少し肉片が残っていたのか、それに執着し、かなりの時間をかけて格闘していました。
ウッドチップの中にも、何かあったのか、バッサ、バッサ掻いていました。
若いな、フブキ、若いよ。そんなことをしたらチップと一緒に餌も飛んでっちゃうよ。落ち着いた成獣になると、丁寧に掻いて、餌だけ見つけてるよ。
でも、この成長過程を観られるというのが、ファンとしては嬉しいのです。フブキは餌を食べ終わると、屋内に入って休んでしまうことがあるので、屋外で何かに夢中になってくれていたら、それだけ長くフブキを観られるということで、お客さん側も嬉しいはず。
ガス管の中に少し残っているだろう肉を、なかなか諦められないフブキ。ウッドチップの堰き止め板を背もたれにして座っている姿が、なんとも愛くるしい。男鹿水族館の水槽側でもたれて座っていた赤ちゃん時代を思い出し、ちょっと懐かしくなりました。
彼はこれからどんどん大きくなっていきます。数年後には豪太並みの成獣です。今後の成長がますます楽しみです。
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コメント
まだまだ可愛い後ろ足、今のうちですね。そのうちふっさふさの立派な足になるんですね。
バッサバッサのチップかき、ユキ母さんの遺伝子(笑)
産室でちっちゃなフブキが埋まってましたっけ
4月で24℃・・・大丈夫かなフブキ。