春は野鳥たちの営巣シーズン。皆それぞれの巣材調達に忙しい時期でしょう。カラスの場合、巣の外側部分は枝などの硬めの素材で形をつくり、卵を産んで抱卵する中心部分は保温性もある柔らかい素材で作るようです。円山はカラスがとても多い山で、そこにある動物園には動物の毛がいっぱい。この時期になると巣材集めや餌目当てに飛んでくるカラスがたくさん見られます。
今回目撃したのは、エゾシカの毛をむしるカラス。ターゲットになったのは、円山動物園のエゾシカの中で一番の年長者であるメイ(メス/20歳)です。
カラスが草食動物の毛をむしり取るのは、そんなに珍しくはないのですが、今回はその量が多かったので驚きました。
出来るうちに一気にやってしまおうと思ったのか、むしれるだけむしったという感じ。時間にして5分程。エゾシカにとっては換毛の時期でもあるので、抜かれたとしても問題はなく、むしろスッキリするのかもしれませんが、痛くないのか?とちょっと気になります。見ている限りだと、カラスは毛が欲しいだけのようですし、攻撃しているわけではなかったので、メイも怒らなかったのかも?高齢という要素も大きいかなと思います。
4頭いるエゾシカの中で、メイを集中的に狙ったのには、それなりの理由があったのでしょう。カラスはいつも上から様子を伺っている賢い鳥です。
2023年4月19日(水)撮影。
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