2023年8月26日(土)、円山動物園で唯一のゼニガタアザラシ「ジージー」(メス/34歳)が、ホッキョクグマ館アザラシプールのメインに初登場しました。ジージーは国内最高齢のゼニガタアザラシで、両目共にほとんど見えていないというハンデがあり、体調を考慮し、非展示のミニプールで過ごしていました。体調が良い時に一時的にサブプールに出たことがありますが、その時も単独生活を送り、今年は初めて他のゴマフアザラシたちとの同居訓練を経て、めでたくメインプールにデビュー出来たのです。高齢にも関わらず新しい環境にも馴染める、適応能力の高さも素晴らしいです。
こちらはメインプールで一緒に過ごしているギン(オス/7歳)。あずき同様に目の調子がよろしくなく、現在治療中です。野生下でもよくあることなのか?飼育下だからなのか?目の具合が悪くなることには胸が痛みます。
ジージーも海獣舎で複数で暮らしていた時には、順番給餌をしていましたが、ここ数年はずっと単独生活をおくっており、しばらく順番給餌から遠のいていたせいもあり、バケツや笛の音を聞くと餌をもらおうと必死です。
今の給餌スタイルに慣れるのも、そんなに時間はかからないでしょう。
メインプールからサブプールに戻ってこられるかな?と思ったら、心配ご無用。もう自由に行き来出来ています。スタッフルームに飼育員さんの気配を感じると、立ち上がって餌を期待し待っているほど食欲旺盛で元気なジージー。
この張り紙も、すでに外されました。
しかし、ジージーの体調次第では再び非展示になることもあるようです。
円山動物園でゼニガタアザラシは飼育断念種になっているので、ジージーが最後のゼニガタアザラシになるかもしれません。ゴマフとゼニガタが同時見られる貴重な時期とも言えます。
ジージーがメインプールに登場した時の映像です。
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