最近のジュリ(メス/1歳)は獣舎にある窓から外を覗き見ていることが多いです。それに気づいた人たちが、窓に集まっていることがありますが、それでもジュリはジーッと見つめていたりします。
何を思いながら見ているのか。
その窓辺で眠ることもあります。
2023年10月5日(木)より、エゾシカ・オオカミ舎2階にシンリンオオカミのジェイの剥製の展示が始まりました。ジェイは2022年5月3日(火)に17歳で亡くなった個体。ジェイは、亡くなる前の検査に基づく診断で、中枢神経系の異常、食欲廃絶、高カルシウム血症が認められたことが発表されています。当初より教育活動に生かすために標本化することが検討されており、死亡後の病理解剖は行われませんでした。
ジェイは、現在円山動物園で飼育されているジュリとカエデの父であるショウの父、ジュリとカエデにとっては祖父にあたります。
剥製のケースの中には、個体の名前も記入されています。
剥製の顔を正面から撮影。亡くなった時の状態の被毛で作られるので、私達が観ていたジェイとは当然、表情も違って見えますね。
生前の治療中に出来てしまった床ずれなどで、抜け落ちてしまった部位の毛は、別の動物の毛やフェイクファーなどで補われています。詳細については剥製の横に説明書きが置かれています。
剥製の近くには、生前のジェイと写真と共にオオカミの紹介が掲示されています。
冬毛のオオカミは、本当にもふもふでした。そんなことが思い出されるような写真です。
ジェイの息子ショウは、平川動物公園へ移動し、メスのミナとの間に5頭の子どもに恵まれました(2022年4月28日誕生)。そのうちジュリ(メス)とカエデ(メス)は円山動物園に移動(2022年12月12日)。そして今回、ゼン(写真/オス)が富山ファミリーパークへ移動しました(2023年10月16日)。富山ファミリーパークはジェイの生まれ故郷。孫3頭はジェイの関連する園に移動したことになりますね。
富山ファミリーパークHP シンリンオオカミの搬入について
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