(Lila the Polar Bear, female 9 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.05.10)
大きいボールと小さい松ぼっくり。広い放飼場にはいろいろな玩具があっていいですね。
(2024年5月10日の日記)
松ぼっくりを左腕に乗せたまま、ボールで遊ぶリラ。
あ~痒さには勝てない。今は換毛期なので、むず痒くなる場所もあるでしょう。
食事もそこそこに、ウォーキングタイムが多いララ。白菜をパクパクしながら歩きます。落ち着かない行動をとるのは時期的なものだと思われ、ホッキョクグマの繁殖期、ララは特に3~5月によく見られます。繁殖の現役中のこの頃は、子育てをしているか、デナリと同居しているかの繰り返しだったので、このような行動が見られるようになったのは、リラと子離れし、ひとり暮らしになってからのことです。
今日(5月10日)は不定期で行われている「ホッキョクグマガイド」が行われました。先月のガイドの際には、後ろ足の足裏の型を石膏で固めた標本(写真右)が登場しましたが、今回は前足の石膏標本(写真左)が登場しました。
どこか懐かしさも感じるものですが、デナリが亡くなった時に象られたものだそうです。裏側にはフェイクファーが付けられていました。肉球部分が黒く彩色されると、リアル感が増しますね。
高齢になってくると、肉球は真っ黒ではなくピンク色になる部分がある個体も多いですね。もうすこし手のひら部分もあれば、手首あたりの丸い肉球も入ったのにと思ってしまいましたが、使途目的があったのでしょう。
さてサイズが気になってしまう私なのですが、足先の幅はおよそ18cmでした。
ホッキョクグマ・29歳オスの標本、とても貴重な資料として残してくれました。
4月のガイドの時に登場した左後肢の標本について、改めて見てみると少し疑念が湧いてしまいました。足サイズは小さめなので子グマかな?とも思ったのですが、エゾヒグマの足裏に見えなくもない。(個体はわからないとのこと)
写真左はエゾヒグマ「ダイ」オスの左足、写真右はホッキョクグマ「リラ」メスの左足。
エゾヒグマのダイの足裏をガラス越しに計測したところ、指からかかとまでが23cm。
石膏標本はエゾヒグマの栄子の可能性もあるのかな?と・・・
こんな毛の少ない足裏のホッキョクグマの個体が、昔円山に居たのかもしれません。
ホッキョクグマの足裏は三角形に近い形に見えるのですが、う〜ん。
またチャンスがあれば、計測してみます。
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