(Rembo the Borneo Orangutan, female 25 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.05.23)
札幌市円山動物園の元類人猿館の屋内施設がリニューアルされ、2024年5月21日(火)から新しい施設「オランウータンとボルネオの森」としてオープンされました。ボルネオオランウータンはボルネオの熱帯雨林に生息する生きものなので、寒い北海道では1年うち多くの時間を屋内で過ごすことになります。そんな北のオランウータンに、よりよい環境をという思いから建てられた施設です。
新施設の周辺は、オープン直前にさらに整地され、いろいろな木々が植栽されました。いずれ緑あふれる地となることでしょう。西側が入口、東側が出口となっていました。
開園してすぐの時間帯は、新施設に向かう来園者も多く、職員の方が入口に立ち「オランウータンが唾やオシッコをかけることがありますので、お気をつけください」というアナウンスもありました。
特に注意すべきことは、スコールが降るということ。
館内にはボルネオに生息する植物や、その代替植物が植栽されており、熱帯雨林の気温湿度を保つために、雨を降らせる必要があるのです。スコールは1日4回降らせており、
00時 1分間
07時 1分間
12時 45秒間
17時 1分間
※2024年7月1日(月)よりスコールタイム12時→14時に変更されます
屋内放飼場は小2か所、大1か所の計3か所あります。時間によってオランウータンたちが使う場所が変わったりするので、どこで会えるのかはお楽しみに。
今は、朝のうちは大きい放飼場に出ているようです。ここはスウェイのエリア。
スウェイとは揺れる、ブラブラするという意味で、オランウータンが自身の体重を使って幹や枝を揺らし、別な木へ移動する行動のことで、それが出来る、見られるエリアということ。
高い場所の網をつたったり、ロープや消防ホースをつかいながら、うまく場所移動する様子が見られます。
レンボー(メス/25歳)は、地面の上でゆったりすることも好きな個体なので、相変わらずガラス越しの間近で会うことも出来ます。
おまけにレンボーは仰向けになって、寝ながら食べる姿も見せるくつろぎよう。
オランウータンは樹上生活者なので、足の指は枝などが握れるようになっています。
野性下のオランウータンたちは樹の上でベッドを作る動物。それが出来る、見られる作りになっています。
ここは林床エリア。大木が横たわっています。
おやつの時間には、隙間からメロンをもらっていました。
レイト(オス/4歳)は高いところにいる時間が長く、活発に動きまわっていました。
天気のよい日は屋外に出るので、屋内には誰もいません。今しばらくの間は、11時30分頃までは屋内放飼場に出ているようです。
関連記事はこちら↓
コメント