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【円山エレファント】牙に異変

(Shuthein the Asian Elephant, female 33 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.09.10)
円山動物園のアジアゾウの中で最年長であるシュティン(メス/33歳)の
牙に異変が見られました。いつもチラリと見えるはずの牙が見えないのです。どうしたのでしょう?

ほとんどのゾウには牙が生えており、オスは立派で長い牙、メスは細く短めで見えづらい牙があります。雌雄を見分けるポイントのひとつですね。ただ生まれつき牙が生えていない個体(上野動物園のウタイ)がいたり、子象のうちはまだ生えていないので、見分け方としては注意が必要です。

数日ぶりの円山動物園(2024年9月10日)。シュティンの左側の牙が見えません。

ちょうどこの日に行われたゾウガイドで、シュティンの折れた牙の話題がありました。いつ・どのタイミングで折れたのはわかりませんが、9月7日(土)屋外放飼場で折れた牙が発見されたそうです。見つけられたのは、広い放飼場をいつも数人で、手作業で清掃作業を行っている苦労の賜物でしょう。

左側が折れた面、右側が外から見えていた部分。先端は意外と欠けた部分が多いこともわかります。
メス象の牙は、人間の大人の指2本分くらいの直径であることも、写真で分かると思います。
牙は人間でいうところの前歯(切歯)にあたり、人間の歯とは違い伸び続けるので、折れてしまったことをあまり残念に思わなくてもよいかもしれません。

シュティン(メス/33歳) 折れる前(左)と折れた後(右)

パール(メス/20歳)も実は3年前に右側の牙が奥の方で折れてしまったことがありましたが、現在は右の写真のように伸びてきています。左側の牙も随分欠けてしまっているように見えます。


2018年11月にミャンマーから円山動物園に来園したアジアゾウたちですが、その当時、メスの中で一番長くきれいな牙を持っていたのがパールでした。あの先端部分は今はもうないのでしょう。日々の暮らしの中で、何かにぶつけたりすることで欠けることはよくある事かもしれません。

今、メスの中で一番長くきれいな牙をもっているのがニャイン(メス/11歳)。遠くからでは細かく見えませんが、先端もあまり欠けていないように見えます。できれば、きれいな状態でどのくらい伸びるのか見てみたいものです。

1歳のタオの牙の先端は、まだ見えていないようです。タオの牙はいつごろ顔を出してくれるでしょうか?

シーシュ(オス/16歳)の牙も成長中。こちらはあまり欠けたり、折れたりしないことを祈りたいです。

タオの体重最新情報。
今日(9月10日(火))の体重測定で631kg
9月5日(木)624kgから7kg増。1日1kg以上増えている計算です。

夏の間は伐採された樹木が入るので、ゾウたちに給餌されることがよくあります。
今回は太めの木をパールが食べようとする瞬間を見ることが出来ました。
その時の様子です。

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