この冬、非常に珍しく貴重な、ドキドキ体験メニューが仲間入りしていました。
「ヨウスコウワニの求愛行動観察ガイド」
ヨウスコウワニの鳴き合いから交尾まで観察出来ます・・・ですと!?
交尾行動など、通常なら、張り込んで、運が良ければ、観られるかもくらいのレベルでしょうが、
時間まで指定して観られるとは・・・
円山動物園にいる、おとなのヨウスコウワニは2頭。
オスのヨーヨーと、メスのスースー。
(以前は、ウーウー、コーコーもいたらしい)
野生下では、11~4月に冬眠し、目覚めてから発情するサイクルですが、
飼育下で、冬眠させずに、発情を起こさせるため、10~1月までの4ヶ月間絶食させるなど、
餌と光の量をコントロールされています。
ワニの交尾は水中で行われます。
まずは、オスが鳴き声を上げ、水中に入ります。
頭が少し、黄色いっぽい方が、オス。
2月~3月の、交尾させたい時期は、
水位は高め、お湯も加えて水温を上げ、水に入りたがる環境作り。
産卵時期になると、今度は、水温を下げ、陸にライトを当てて、土中に産卵させるような環境作り。
そうすると、矢印の土中に産卵するそうです。
(飼育下のメスは、産卵場所を選べなくて、水中で産んでしまうこともあるそう。
水中で産んでしまうと、卵は死んでしまいます。)
数々の人為的操作により、複数個の産卵、孵化に成功。
その結果が、この赤ちゃんたちです。
今朝、数を数えたら、全部で12匹!!
ついに、お兄ちゃんと妹たち4匹は、今日、神戸へと旅立ったそうです。
今年も、たくさんのヨウスコウワニが誕生しますように・・
コメント
生き物たちはこうやって命をつないでいくのだとあらためて思います。
また、飼育下で繁殖させるのは大変なことなのだと担当される方々に頭が下がります。
これ本当に凄いですね。
殆ど動かないイメージが強かったのですが、
動くような環境を作れば、こんなにも活発に
求愛・交尾をするようになるんですね。
海外では冬眠させる方法みたいですが、
円山方式(?)が世界で浸透されるのかな。
ララユキさん
健康を保ちながら、飼育するだけでなく、
繁殖させるというのは、
やはり大変なことですよね。
北二十四条さん
実際に見てみると、なるほど、さすが!ということばかり。
ロンドンでも似たような手段で、交尾の誘発をされている所があるそうです。
只、結果は失敗だったようですが。
交尾前、交尾、産卵、孵化、すべてにおいて緻密なコントロールによっての賜物ですね。