円山動物園に通うようになって、初めて知った「シンリンオオカミ」という種類名。
以前は、「オオカミ」という動物のくくりで見ていました。
それに、小さい頃に、動物園でオオカミを見たという記憶もあまりありません。
興味を持って観るようになったのは、大人になってからのこと。
今年も、昨年に引き続き、動物園内でオオカミについての講演会が開かれ、
興味深く、拝聴いたしました。(10月10日)
現在、オオカミと呼ばれるものは「ハイイロオオカミ」が一種類のみ。
(別にアメリカアカオオカミがいるが、野生種は絶滅)
それが、生息地域によって、分類されて、数種類の名前がつけられています。
↑写真は、北大植物園 博物館に展示されている、「シベリアオオカミ」。
ユーラシア大陸でも、北よりに生息しているハイイロオオカミ=「シベリアオオカミ」。
サイズは、かなり大きめ。
こちらは、今回特別に、動物園内に展示されていた、エゾオオカミの剥製。(展示終了)
北海道に生息していた、ハイイロオオカミ=「エゾオオカミ」。(絶滅)
こちらは、北大植物園 博物館に展示されている、エゾオオカミ。
手前に座っているのは、メス。(1881年(明治14)6月に豊平区付近で捕獲された個体)
右に立っているのは、オス。(1879年(明治12)8月に白石区付近で捕獲された個体)
北米の北西部、アラスカの森林地帯に生息しているハイイロオオカミ=「シンリンオオカミ」。
体格は、他よりも、大型に入るそう。
シンリンオオカミでも、ジェイとキナコは、白、茶、グレーの毛色ですが、
真っ黒の毛のシンリンオオカミもいて、個体により、また生息地によって毛色もさまざま。
*人間と同様、年齢を重ねるごとに、白っぽくなったりするそうです。
今年も、たくさんのオオカミの毛皮を見せていただき、触れさせていただきました。
毛の豊かさ、長さ、そして肉球まできれいに残っていて、大きさなどを実感させていただきました。
左の毛皮は、アラスカオオカミのもの。(最大)
寒冷地に生息するものほど、大型になるという法則には、一部当てはまらないそうです。
生息する地域で、捕食する動物(シカ、ムースなど)の大きさに合わせ、進化を遂げたようです。
でも大陸は地続き。
遠距離を移動することもあるので、分類は、微妙なところもあるようです。
オオカミのことを、少しだけ勉強させていただきました。
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