国の天然記念物に指定されている「クマゲラ」。
北海道と東北の一部に、生息が確認されているそう。
真っ黒な羽毛に覆われ、頭部だけが赤い。
体長は45cmくらいというから、結構大きいです。(国内で生息する中では最大のキツツキ)
広大な原生林や混合林の中で生きるクマゲラに、遭遇するチャンスは、そうそうあるものではありません。
居そうなポイントに、頑張って出かけるならいざ知らず、
まさか、こんな賑やかなポイントに、クマゲラがやって来て、
しかも、営巣するとは・・
北海道と東北の一部に、生息が確認されているそう。
真っ黒な羽毛に覆われ、頭部だけが赤い。
体長は45cmくらいというから、結構大きいです。(国内で生息する中では最大のキツツキ)
広大な原生林や混合林の中で生きるクマゲラに、遭遇するチャンスは、そうそうあるものではありません。
居そうなポイントに、頑張って出かけるならいざ知らず、
まさか、こんな賑やかなポイントに、クマゲラがやって来て、
しかも、営巣するとは・・
そこは、円山動物園内のアカマツ。
昨年も、クマゲラのペアがやってきて、巣作りをしかけたそうなのですが、
その時は、営巣地の候補から却下となりました。
(アフリカゾーンの工事?サル山の工事?クマゲラにとって、気に障る何かあったかな)
今年も同じ場所にやってきて、今度は営巣地に決定。(今年は近所に工事なし)
GW前には、動物園からお知らせ(写真左)の掲示があり、
営巣地から少し離れた場所に、三脚・一脚用の撮影スポットが作られました。(写真右)
営巣地周辺は、雪が解けても、そのままロープが張られ立ち入り禁止。包まれたベンチも使用不可のまま。
この機会に、一度ヒナの姿を見てみたいと思いました。
昨年も、クマゲラのペアがやってきて、巣作りをしかけたそうなのですが、
その時は、営巣地の候補から却下となりました。
(アフリカゾーンの工事?サル山の工事?クマゲラにとって、気に障る何かあったかな)
今年も同じ場所にやってきて、今度は営巣地に決定。(今年は近所に工事なし)
GW前には、動物園からお知らせ(写真左)の掲示があり、
営巣地から少し離れた場所に、三脚・一脚用の撮影スポットが作られました。(写真右)
営巣地周辺は、雪が解けても、そのままロープが張られ立ち入り禁止。包まれたベンチも使用不可のまま。
この機会に、一度ヒナの姿を見てみたいと思いました。
5月30日(月)
私は、5月24日から、1日のうち、短時間しか見ていませんが、
餌を運んでくるのは、オスばかり。
最初は、クマゲラの姿を見ただけで満足していましたが、
徐々に気になる存在となり、1日1回は姿を見ないと!と思うようになりました。(笑)
日中は、1時間前後で親が戻ってくることが多いようで、
じっと待ち続けたり、動物園の動物を見に行ったりの繰り返しとなりました。
私は、5月24日から、1日のうち、短時間しか見ていませんが、
餌を運んでくるのは、オスばかり。
最初は、クマゲラの姿を見ただけで満足していましたが、
徐々に気になる存在となり、1日1回は姿を見ないと!と思うようになりました。(笑)
日中は、1時間前後で親が戻ってくることが多いようで、
じっと待ち続けたり、動物園の動物を見に行ったりの繰り返しとなりました。
親鳥と違い、ヒナの瞳は真っ黒ですが、
周囲がうっすらと白くなりかけているような・・
周囲がうっすらと白くなりかけているような・・
5月31日(火)
今日は3羽顔を出している姿を、撮ることが出来ました。
今日は3羽顔を出している姿を、撮ることが出来ました。
クチバシの方から後頭部にかけて、広範囲に赤いのがオス。
頭頂部だけ赤いのがメス。
手前2羽がオスで、奥がメスですね。
お父さんが咥えているのは、虫でしょうか?
穴から顔を出しているヒナが、餌をもらえます。
みんな、がんばれ、がんばれ。
頭頂部だけ赤いのがメス。
手前2羽がオスで、奥がメスですね。
お父さんが咥えているのは、虫でしょうか?
穴から顔を出しているヒナが、餌をもらえます。
みんな、がんばれ、がんばれ。
6月1日(水)
雨の一日。
風を伴い、一時は台風か?と思えるような荒れた時間もありました。
そんな中でも、餌を運んでくる、お父さんクマゲラ。
頭から首にかけては、びしょ濡れで、首の地肌が見えていました。
がんばれ!お父さん!
雨の一日。
風を伴い、一時は台風か?と思えるような荒れた時間もありました。
そんな中でも、餌を運んでくる、お父さんクマゲラ。
頭から首にかけては、びしょ濡れで、首の地肌が見えていました。
がんばれ!お父さん!
6月2日(木)
今日は朝から「寒い!」を連呼。札幌の最高気温は、12.6℃でした。
周囲の人の服装を見ると、今日はダウン率が高いです。
長期張り込みは、体力勝負ですからね。
今日は朝から「寒い!」を連呼。札幌の最高気温は、12.6℃でした。
周囲の人の服装を見ると、今日はダウン率が高いです。
長期張り込みは、体力勝負ですからね。
今日は、餌を与えた後、離れたヤナギの木に留まり、
時々鳴いては、しばらくの時間、滞在していたお父さんクマゲラ。
そろそろ、巣立ちの準備段階に入っているのでしょうか。
時々鳴いては、しばらくの時間、滞在していたお父さんクマゲラ。
そろそろ、巣立ちの準備段階に入っているのでしょうか。
明日は巣立ってしまうかも?なので、
姿を観られるのは、これが最後かも・・
そういう気持ちで、観察していました。
姿を観られるのは、これが最後かも・・
そういう気持ちで、観察していました。
6月3日(金)
朝焼けはきれいでしたが、程なく天気は下り坂。
午前中から雨のスタートでした。札幌の最高気温は、昨日同様12.6℃。
早春のような寒さなので、厚着をして出かけます。
もう巣立ってしまったかな?と、ゆっくり昼頃にやってくると、
まだ、ヒナたちはいました。
午後から雨は止み。
何度か餌運びの姿を見ることが出来ました。
餌を運んで来ても、すぐに与えるのではなく、穴の裏側に居て数十秒。
ひと呼吸おいてから、鳴いてヒナたちの目の前に現れていました。
与えた後、お父さんは離れた木に移り、そこでしばらく鳴いた後、
再び餌を探しに飛んでいきます。
朝焼けはきれいでしたが、程なく天気は下り坂。
午前中から雨のスタートでした。札幌の最高気温は、昨日同様12.6℃。
早春のような寒さなので、厚着をして出かけます。
もう巣立ってしまったかな?と、ゆっくり昼頃にやってくると、
まだ、ヒナたちはいました。
午後から雨は止み。
何度か餌運びの姿を見ることが出来ました。
餌を運んで来ても、すぐに与えるのではなく、穴の裏側に居て数十秒。
ひと呼吸おいてから、鳴いてヒナたちの目の前に現れていました。
与えた後、お父さんは離れた木に移り、そこでしばらく鳴いた後、
再び餌を探しに飛んでいきます。
今日は初めて、飛んでるクマゲラの姿を写してみようと思い、挑戦してみました。
どんよりとして薄暗く、空も白いので、難しいのですが、
ブレているこんな写真でも、飛んでいる静止画を見ると、こんな風に飛んで来るのか?と
改めて気づく事が出来、飛翔写真撮影も楽しくなりました。
クマゲラの営巣風景は、動物園でも記録として撮影しているようです。
どんよりとして薄暗く、空も白いので、難しいのですが、
ブレているこんな写真でも、飛んでいる静止画を見ると、こんな風に飛んで来るのか?と
改めて気づく事が出来、飛翔写真撮影も楽しくなりました。
クマゲラの営巣風景は、動物園でも記録として撮影しているようです。
6月4日(土)
赤い部分の羽毛を見ても、数日前に比べ、随分伸びてきた気がします。
鳥の成長は、本当に早いです。
雨もパラつく日だったせいか、ギャラリーも少なめに思いました。
兄弟3ショットを撮れたのは、この日が最後になりました。
赤い部分の羽毛を見ても、数日前に比べ、随分伸びてきた気がします。
鳥の成長は、本当に早いです。
雨もパラつく日だったせいか、ギャラリーも少なめに思いました。
兄弟3ショットを撮れたのは、この日が最後になりました。
6月5日(日)晴れ
開園直前、9時22分(動物園のビデオカメラの時間)に、メスのヒナが巣穴から飛び出す映像が記録されていました。
メスがトップバッターでしたね。
11時20分頃、賑やかな園内、大勢のギャラリーの中、オスのヒナが、巣立ちました。
その時間、私はホッキョクグマ舎前にいたので、巣立ちの瞬間には立ち会えませんでした。
見ていた方に伺うと、オスのヒナはすぐには上手く飛べず、地面に降り、
途中、施設の壁にぶつかったりしながらも、低空に飛び、
辿り着いた目の前の木を歩いて登り、最終的には、オオワシのケージ上空越しに、円山方面へ飛んでいったそうです。
そのオスのヒナを、追いかけていった人が、
思わぬ光景を発見。
開園直前、9時22分(動物園のビデオカメラの時間)に、メスのヒナが巣穴から飛び出す映像が記録されていました。
メスがトップバッターでしたね。
11時20分頃、賑やかな園内、大勢のギャラリーの中、オスのヒナが、巣立ちました。
その時間、私はホッキョクグマ舎前にいたので、巣立ちの瞬間には立ち会えませんでした。
見ていた方に伺うと、オスのヒナはすぐには上手く飛べず、地面に降り、
途中、施設の壁にぶつかったりしながらも、低空に飛び、
辿り着いた目の前の木を歩いて登り、最終的には、オオワシのケージ上空越しに、円山方面へ飛んでいったそうです。
そのオスのヒナを、追いかけていった人が、
思わぬ光景を発見。
なんと、9時22分に巣立ったメスのヒナが、オオワシケージの中にいたのです。
檻のすぐ近くにいたため、外から(矢印)カラスに尾羽根を突かれていたそう。
横からは目が細かくて入れないので、おそらく天井から入った(落ちた)のでしょう。
すぐに動物園職員の方がケージに入り、メスのヒナを保護。
動物病院にて、羽根の状態等の様子をみてもらう事に。
幸いにも大丈夫だったそうで、
18時過ぎ、親鳥が巣に戻ってきたタイミングで、巣の下で放鳥。
円山方面に飛んでいったということです。
残るは、オスのヒナ1羽。
しかし、この日は巣立ちませんでした。
檻のすぐ近くにいたため、外から(矢印)カラスに尾羽根を突かれていたそう。
横からは目が細かくて入れないので、おそらく天井から入った(落ちた)のでしょう。
すぐに動物園職員の方がケージに入り、メスのヒナを保護。
動物病院にて、羽根の状態等の様子をみてもらう事に。
幸いにも大丈夫だったそうで、
18時過ぎ、親鳥が巣に戻ってきたタイミングで、巣の下で放鳥。
円山方面に飛んでいったということです。
残るは、オスのヒナ1羽。
しかし、この日は巣立ちませんでした。
6月6日(月)
次の日になっても、オスは巣立ちませんでした。
昨日までは、巣穴から顔を出し、兄弟と競うように鳴いては、
「餌ちょうだいアピール」をしていましたが、
競う相手がいないせいか、あまり鳴かなくなってきました。
親が来ても、顔すら出さない時もありました。
そんな様子を見て、心配になる声も聞こえましたが、
ヒナは時々は、外に顔を出していたので、大丈夫そうです。
(鳴けば、カラスに狙われるリスク有り)
瞳の周りが白くなってきました。
次の日になっても、オスは巣立ちませんでした。
昨日までは、巣穴から顔を出し、兄弟と競うように鳴いては、
「餌ちょうだいアピール」をしていましたが、
競う相手がいないせいか、あまり鳴かなくなってきました。
親が来ても、顔すら出さない時もありました。
そんな様子を見て、心配になる声も聞こえましたが、
ヒナは時々は、外に顔を出していたので、大丈夫そうです。
(鳴けば、カラスに狙われるリスク有り)
瞳の周りが白くなってきました。
6月7日(火)
今日もオスのヒナは巣立ちせず、昨日と同じような状況が続きます。
親鳥は、巣穴の中に完全に入り込み、ヒナにエサやりをして?から、
外に飛び出していきました。(写真)
今日もオスのヒナは巣立ちせず、昨日と同じような状況が続きます。
親鳥は、巣穴の中に完全に入り込み、ヒナにエサやりをして?から、
外に飛び出していきました。(写真)
6月7日(火)の様子です。
6月8日(水)雨。
円山動物園の休園日。
なので、見ているのは、定点カメラだけになります。
マサイキリンの移送の予行練習が行われ、映像チェックもままならない多忙な1日だったそう。
6月8日(水)雨。
円山動物園の休園日。
なので、見ているのは、定点カメラだけになります。
マサイキリンの移送の予行練習が行われ、映像チェックもままならない多忙な1日だったそう。
6月9日(木)
お父さんクマゲラが、サル山近くの木にやってきては、時々鳴いたり、
巣穴を覗きに来たものの、ヒナは1度も姿を見せず。
もはや巣立ったか? 動物園からの発表を待つのみ。
現在、映像チェック中とのこと。
午後からは、いつものギャラリーもゼロとなりました。
お父さんクマゲラが、サル山近くの木にやってきては、時々鳴いたり、
巣穴を覗きに来たものの、ヒナは1度も姿を見せず。
もはや巣立ったか? 動物園からの発表を待つのみ。
現在、映像チェック中とのこと。
午後からは、いつものギャラリーもゼロとなりました。
6月10日(金)
6月8日(水)の4時46分に、オスのヒナが巣立ったと発表されました。
立ち入り禁止のロープは外され、ベンチのブルーシートも外され、
通常通りの風景になりました。
営巣中に落ちることなく、無事に巣立つことが出来て、本当によかったです。
巣穴から飛び立てば、危険がいっぱいで、厳しい野生下。
生き延び、また命を繋いでくれたらなあと思います。
クマゲラは、再び同じ場所で、営巣する事もあるそうですが、
穴を開けられたこのアカマツは、倒木の危険もあるわけで・・
今後は、樹木医の診断を受け、場合によっては伐採される可能性もあるようです。
巣立ち直前の数日しか、観察は出来ませんでしたが、
シジュウカラ、カラスと比べてみては、違う所、同じ所を発見することが出来、
いい勉強になりました。
6月8日(水)の4時46分に、オスのヒナが巣立ったと発表されました。
立ち入り禁止のロープは外され、ベンチのブルーシートも外され、
通常通りの風景になりました。
営巣中に落ちることなく、無事に巣立つことが出来て、本当によかったです。
巣穴から飛び立てば、危険がいっぱいで、厳しい野生下。
生き延び、また命を繋いでくれたらなあと思います。
クマゲラは、再び同じ場所で、営巣する事もあるそうですが、
穴を開けられたこのアカマツは、倒木の危険もあるわけで・・
今後は、樹木医の診断を受け、場合によっては伐採される可能性もあるようです。
巣立ち直前の数日しか、観察は出来ませんでしたが、
シジュウカラ、カラスと比べてみては、違う所、同じ所を発見することが出来、
いい勉強になりました。
最後に、ヒナの鳴き方の変化です。
ヒナの鳴き声から、少しずつ声変わりしていました。
*クマゲラ関連記事
ポールタウンの新しい歩道にクマゲラの絵 2011年06月11日
クマゲラ記念日 2016年1月8日
クマゲラ 巣作り中 2016年3月8日
クマゲラ営巣中 2016年5月24日
クマゲラのヒナ 2016年5月27日
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