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旭山動物園のホッキョクグマたちに氷プレゼント驚くべきピリカの破壊力

(ホッキョクグマ ゆめ(メス/1歳7ヶ月) )
旭山動物園では、2023年7月29日(土)に、一部の動物たちに果物入りの氷がプレゼントされました。氷は寄贈されたものだそうです。氷のプレゼントといえばホッキョクグマ。氷に依存して生き、北極圏で生態系の頂点ともいえる彼らが、氷に触れ、楽しむ姿は、私達の想像力もくすぐられ、なおかつ見た目にも涼しげなものです。何より好きな個体が喜んでいる姿は、格別な幸福感を味わえます。
現在、旭山動物園にはホッキョクグマのメス4頭が暮らしており、氷のプレゼントを通して感じた、個体それぞれの個性を、エピソードと共に記録しておこうと思います。

当日の開園時の気温は27.9℃。北海道にとってはかなり暑いです。予想気温は32℃とありましたが、雲があり風もあったおかげで、日中も28℃前後で過ごせたと思います。16時ごろはポツリと雨粒も落ちてきており、涼しく感じました。

果物入り氷は、朝7時ごろから順次動物舎に用意されたそうで、開園少し前に動物が出舎するという段取りだったようです。ホッキョクグマにはそれぞれ1個ずつあたるように置かれていたようです。
写真はサツキ(メス/31歳)。ほぼ原型がわかる状態の氷でした。

ピリカ(奥/母/17歳)とゆめ(手前/娘/1歳)のところにも、2個用意されていたと思うのですが、私が到着したころには、かなり小さくなっていました。ピリカとゆめ、サツキとルルの出舎時間には、さほど差はないと思うのですが、氷の壊れ方には大きな差があるのです。
とにかく、ピリカの氷の割り方が上手すぎる。顎の力が強いのか?コツがあるのか?
カプセル側放飼場の檻に噛みつき、一部歪ませた経験があるピリカですから、やはり相当顎の力が強いのかもしれません。それを考えると、噛まれた経験のあるホクトは気の毒だったなあとさえ思います。心優しいホクトよ、怒らないでくれてありがとう。

ゆめはピリカが割ってくれた氷と格闘していますが、短い爪でガリガリやっても、大口で噛み付いても、ピリカのような速さでは割れません。(時間がかかる)
出てきたリンゴを一生懸命にほじって食べていました。

その結果がコレです。この経験を積むことも有意義なことでしょう。

ピリカ(左)はゆめ(右)のことを、チラチラ見ています。母親として、いろいろな想いもあるでしょう。
ちゃんと出来てるだろうか?食べてるだろうか?残したら私が食べよう・・などなど

ゆめはピリカに取られまいと、氷を移動させたり、水に入れてみたりと、ゆめなりに頑張っていました。生存競争のプチ訓練にもなりました。飼育下+母親相手だと、どうしても手ぬるいですけどね。

最後、残った氷で遊び始めてしまうところは、まだまだお子さまなゆめです。

こちらはサツキ(メス/31歳)。リンゴが入っているおかげで反応もよく、しばらく執着して格闘しています。

縁ギリギリラインで氷と格闘する姿は、どこかで見た記憶があります。

リラです。ホッキョクグマは後ろが崖っぷちでも、恐怖心などなく平常心で居られるようです。

話が逸れましたが、左はルル(メス/28歳)、右はサツキ(メス/31歳)です。ルルも氷には触れていましたが、サツキほど執着はせず、歩いたりプールに入ったりしていました。氷にはあまり興味がないのかなと思っていたら、サツキがようやくリンゴにたどり着いたタイミングで近づいて来て、圧力をかけ、サツキを別な氷に移動させてしまいました。リンゴは食べたいけど氷を削るのは面倒。これが計算だとしたら策士すぎる。ララと双子の姉妹、おそるべし。

アハハ。(ルル)

サツキ(写真)の方がルルよりも年配ですが、氷を削ったり、齧ったり、移動させたりと、行動はアクティブで嬉しい限りです。2頭とも高齢なので、ピリカに比べれば噛む力も弱いのかも?しれず、氷の壊れ方の違いはとても興味深いものでした。

ピリカ&ゆめ親子よりも時間がかかったものの、サツキ&ルルペアのリンゴもすべて無くなっていましたので、4頭ともが楽しめた企画だったと思います。午後は開放された屋内に入り、休んでいたルル。

扉が開放されていても、サツキはやっぱり屋外で休んでいました。

旭山動物園の氷イベントは初めて見ましたが、貴重な体験をさせていただきました。

2023年7月29日(土)のホッキョクグマの様子です。

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