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祝出産!円山動物園のアジアゾウ「パール」8月19日の夜に

円山動物園のアジアゾウ「パール」(メス/19歳)が、2023年8月19日(土)の夜22時39分に、1頭の仔ゾウ(性別未発表)を無事出産したそうです。母子共に健康状態に異常はなく、授乳も確認されているそうです。おめでとう!パール。普段から賢く穏やかな個体と言われるパールですが、初めての出産にはどんなドラマがあったのでしょう。
円山動物園HP アジアゾウ「パール」が出産しました

今は情報社会でもあり、過去の多数の事例から学ぶことや、エコー検査などの技術も進歩しています。ただ出産に関しては個体によって様々なはずなので、無事出産出来たことは本当に喜ばしく、パールを称えたいと思います。同時にこの生活環境(獣舎・多頭飼育など)が繁殖に適していると証明されたことにもなり、今後のゾウ飼育発展にも大きな一歩を踏み出したことになるのでしょう。

誕生した赤ちゃんの体長(頭からお尻まで)は90cmくらい。体重は推定90kgくらい。
そんな赤ちゃんが、このお腹の中にどんな格好で入っているのか、不思議です。

出産間近のパールは、時々陣痛が来ているらしき行動(足をクロスする)を見せていましたが、足をクロスする仕草は、意外と普段からも見られたりします。(ニャインやシュティンもやってます)。足をクロス=陣痛の仕草という単純なことではないと思いますが、今の場合はそれに当てはまるという感じでしょうか。

出産経験のあるシュティン(右)と柵越しにコンタクトを取っていたパール(左)。自然界では群れの中で出産するので、シュティンにはわかっていたのでは?と思います。
柵越しでも、こうしてギリギリまで他の個体と過ごせていたことも、成功に繋がった要因かもしれませんね。

出産から一夜明けた8月20日(日)。朝にはホームページ上でパール出産が報告されました。ゾウ舎入り口にも出産を知らせるメッセージが書かれました。

屋内にはパールと赤ちゃんが居ますが、しばらくは非公開です。扉に張り付いて気にしているのは、やっぱりシュティンです。ウ〜〜と低い声で唸るような声を出したり、鳴いたりしていました。それを聞いて娘のニャインが駆けつけます。シュティンはどう思っているのでしょう。
今回は、出産の時期が予測出来るということで、8月に入ってからはメディアの報道も加熱しており、ゾウ舎には多くの来園者が集まっていたようでした。出産したらすぐに赤ちゃんを見られると期待していた人も少なからずいたようで、「あと何分で産まれますか?」と質問した子どもさんもいました。公開が始まったら、また賑やかになりそうですね。

北海道神宮の七夕の願いのひとつが叶い、もうひとつも期待したいです。

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