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【円山エレファント】タオと桜とトレーニング

(Tao the Asian Elephant, female 8 months old, Sapporo Maruyama Zoo)
すくすくと成長中のアジアゾウのタオ(メス)。先日5月22日(生後9ヶ月)の体重測定では、ついに500kgを越え、507kgとなっていました。5月15日までは496kgだったので、次は越えるだろうとは思っていましたが、一週間で一気に11kgも増えてしまいました。おそるべしゾウの子ども。
そんなビッグなタオですが、先月、幸運にもタオのトレーニングの様子を見ることが出来ましたので、その時の写真を投稿したいと思います。

4月はゾウ舎近くでも桜が開花していました。

来年の4月にはもっともっと大きくなっているだろうタオ。

トレーニングは日々非公開エリアで行われていると思いますが、この時はトレーニングゾーンで行われました。タオが生まれる前はよく見ることがありましたが、生まれてからは初めて見ます。

タオの口を開けるトレーニングです。口の奥の方に歯が見えます。
牙が生えてくるスリットがありますが、まだ牙は見えていません。

一生のうちに5回抜け変わるというゾウの歯。20歳のパールは何回抜け変わった歯でしょうか?
赤ちゃんの時の歯と、おとなの歯では形も違い、大きさももちろん違いますね。
舌はピンク色で、つやつやしているように見えます。
タオのまつげもパッチリ見えて可愛かったです。

パールの耳出しトレーニング。「耳」という声がけで耳を出していました。採血の際には、耳の裏側の血管に注射器をさして行われます。ゾウの皮膚は厚いのですが、耳の裏側は血管が見えるだけあり、ここだけは少し皮膚が薄めだそうです。といっても、デリケートな皮膚に針を刺す際には痛みがあるため、採血する1時間くらい前には、局所麻酔のクリームを塗り、少し柔らかくして行われています。時々耳の裏側にバンドエイドのようにシールが貼ってあるのは、そのクリームが水などで落ちないように保護されているものです。

けんかなどで、尻尾を怪我することがあるかもしれません。そんな時のために、尻尾だけを出してもらうトレーニングも行われています。「しっぽ」という声がけで、後ろを向き近づいてきました。さすがに尻尾を隙間に通すことは難しいのか、飼育員さんが引き出していました。
治療をする時には、薬の入った水に浸ける(薬浴)こともあるので、いざと言う時のためには、健康なうちからのトレーニングが必要ですね。

パールがトレーニングをしている間には、タオはおもちゃで楽しんでもらっていました。
お母さんのトレーニングを隣で見ていることもあるでしょうが、タオも立派にトレーニングが進められているのを見て感動しました。

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