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【円山エレファント】世界ゾウの日に初めて森を体験したタオ

(Tao the Asian Elephant , female 11 months old, Sapporo Maruyama Zoo,2024.08.12)
記事が前後しますが、世界ゾウの日(8月12日)の様子です。
8月8日に事前告知があったように、2024年の世界ゾウの日には、ゾウ舎屋内放飼場にたくさんの枝葉が設置され、アジアゾウの生息地である「森」が再現されました。タオ以外はミャンマーから来園した個体なので、現地の森を知っているのでしょうが、円山動物園で生まれたタオにとって、森は未知の世界です。ゾウたちは森の中でどんな行動を見せるのか?世界ゾウの日特別ガイドは、日本で普通に暮らしていたら、絶対に見ることはない貴重な瞬間を見ることが出来たイベントとなりました。

当日、各所に掲示された「世界ゾウの日」のポスター。

11時〜、13時30分〜世界ゾウの日ガイドが行われました。

当日は天候にも恵まれ青空。イベントが始まる11時までは、ゾウたちは屋外で過ごし、その間に屋内で準備が進められていました。

日々のエンリッチメントで、木々を用意されることはよくあることですが、一度にここまで量の枝葉を提供することは初めてのこと。

いつも扉が開くと一番に走ってくるタオですが、今日はさすがに扉前で一旦ブレーキがかかりました。でもすぐ後からやってくるパールと共に前進。パールはいち早くササの束を口に頬張っていました。

食べ放題の森の中はきっと楽しいに違いない、おとなゾウたち。

タオも少し食べていましたが、大半は枝葉を倒したり、踏み潰したりしながら、あちこち探検していたようです。
野生のゾウたちは、森の中で枝葉を食べながら、踏み潰していくと、日当たりの良い場所が出来、植物が育っていきます。そこで堆肥となる糞をし、糞の中の種が発芽するという自然のサイクルも生まれ、森が育っていくという仕組み。
今は地球温暖化、沸騰化とも言われている時代になっていますが、生息地の森はどうなっているでしょう。

ゾウ舎前の掲示物と保全活動の寄付になるガチャ。
さて、5年後、10年後にはどんな「世界のゾウの日」が待っているでしょう。

2024年8月12日(月)のイベント時のようすです。

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