(Tao the Asian Elephant, female 1 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2025.02.24)
2025年2月24日(月)。近くで大きくを口を開けてくれないと、なかなか見ることが出来ないゾウの歯。ゾウは上下奥に1本ずつ臼歯が生えているので、簡単には見えないのです。今回はタイミングよく館内でパールの削蹄が行われている場面に遭遇し、タオの開口トレーニングも見ることが出来ました。
昨年8月にタオ(11か月)の歯を見た時には、手前側に生まれた時からある小さな歯が見えましたが、その小さな歯は誕生日頃(8月18~20日)に抜け、その抜けた歯は結局見つけられず。昨年に見えていた臼歯が、今は大きなわらじのような臼歯となり、タオ(1歳半)の口奥にありました。そしてさらに奥には次の歯が見えています。近い将来には、この大きな臼歯も奥の歯に、前に押し出され抜けていきます。ゾウの歯の成長を、こうして最初から観察出来るチャンスはなかなかないことなので、非常に幸運といえます。
まるやまゾウNEWSには、詳しく写真付きで説明されていました。
そして2025年2月2日には、タオの採血が初めて成功したことも書かれています。
普段は非公開エリアのトレーニング施設で行っていることが多いのでしょうが、時にはタイミングよく公開エリアで見ることも出来るようです。タオが成長すれば、尚更見られるチャンスは増えるかもしれません。
この日はパールの左前足の削蹄でした。1本の足を削蹄するにはそれなりに時間もかかるようで、担当者もゾウ自身も大変なこと。週に1本ずつ、ひと月で4本削るサイクルになっているそうです。それをおとなゾウ4頭分です。タオは子どもなので、爪が柔らかく自然に削れる分も多く、それほど削蹄の必要はないそうです。
人間も同じですが、水に濡れると爪が柔らかくなり削りやすいとのこと。ニャインは水浴する頻度が高いため、削蹄は比較的楽だということです。写真は削られた後のパールの爪。植物の皮のような感じでした。
PCウォール(プロテクテッド・コンタクト・ウォール)と呼ばれるこの柵が、ゾウのトレーニングのための柵。
耳を出す位置が、今のタオには高すぎるため、採血は非公開エリアで行われています。
削蹄、トレーニングが終わり、サツマイモをもらっているパール(左)とタオ(右)。鼻の長さ太さが違います。見えなくても嗅覚で探せています。
2025年2月24日に行われていた、パールの削蹄時のタオの様子です。
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