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「ホクト」ホッキョクグマ館へ移動完了 クマの好奇心をくすぐる作戦に出た円山動物園


2022年11月7日(月)に旭山動物園から円山動物園に移動したホッキョクグマの「ホクト」(オス/21歳)。11月16日(水)、無事にホッキョクグマ館への移動が完了し、今しばらく新しい場所での慣らし期間に入っています。今回はホクトの環境適応能力に密着です。


ホクトは円山動物園の旧世界の熊館にまず入居し、最終目的地であるホッキョクグマ館への移動が延期された状態にありました。来園翌日(11月8日)に一度移動を試みられたものの、ホッキョクグマ館へ繋がる屋外連絡通路を前進していくことが出来なかったため、しばらく落ち着いて過ごしてもらおうと、旧世界の熊館の南側放飼場で、11月12日(土)から一般公開が始まりました。


ホクトは、毎日交換されて提供されるおもちゃへの反応もよく、しばらく触れたりして時間を潰していました。堀に落としてしまったおもちゃが気になるようで、階段の上からしばらく見て、プールからも覗き込みましたが、結局は堀には降りませんでした。慎重さを感じるひとコマでした。


公開初日には右目を閉じることが多く、一部からは心配されていましたが、日に日にいつも通りに戻りつつあります。移動中、目に何かあったのかもしれませんが、ストレス的なものかもしれないなあとも感じます。おおらかで落ち着いて見える動物も繊細なものです。環境に馴染み、おもちゃで遊ぶ時間もあり、少しずつ緊張感もほぐれていったように感じます。


扉の開閉、給餌、おもちゃなど、日々の繰り返しで馴染んでいくホクト。檻の中での給餌も1日に1回はありました。ここでも立ち上がったり、いろいろチェックしていたホクト。スズメのお宿もチェックしていたので、スズメは警戒したかも?


ホクトが檻に入る時は、必ずララとの間はひとマス空けるルールは徹底されていました。


初日の警戒が尾を引いているのか、なかなか入室出来なくなっていた寝室ですが、毎日少しずつ遠くに餌を置いたり、おもちゃを置いたりすることで、前進していけるようになっていったホクト。クマの後ろ足残しは、よく見る光景ですが、後ろ足さえ残しておけば「逃げられる」「締まらない」というギリギリの選択をしているのだろうと、見ている方は応援したくなるような、一方でその姿が可笑しいようで、毎日楽しませてもらいました。(結局楽しんでる)


時間をかけて寝室までの入室が出来るようになってきた11月16日(水)、午後からホッキョクグマ館への移動が始まりました。


当日ホクトが近くにやってくることなど全く知らないリラは、赤いエッグボールで楽しんでいました。


11月16日(水)、移動作業は14時30分から行われました。園内には一時的にリラが観覧できなくなるというお知らせが、朝から掲示されていました。ホクトの移動でなぜリラが観覧出来なくなるのか?その関連性がピンと来なかったのですが、その時間の動物の動きでようやく全体が見えてきたのでした。


いってらっしゃい、ホクト!今はドキドキだけど、きっと素晴らしい未来が待っているよ。

次へ続きます↓

コメント

  1. くまった より:

    リラさん今回もいい仕事してくれましたねー。排水溝に詰まったのとってくれたり感心させられたりしましたが、さすが“グッジョブ”です

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