「ホクト」ホッキョクグマ館へ移動完了 クマの好奇心をくすぐる作戦に出た円山動物園

今回はリラに直前に連絡通路を歩いてもらい、ニオイを残すことによって、ホクトを誘い導く作戦でした。ホッキョクグマは嗅覚が鋭く、好奇心の強い動物です。リラは連絡通路を使って往復した経験もあり、いつもニオイを嗅いでいる場所なので、なんなく行動出来たようで、すぐにメイン放飼場まで戻ってきていました。
14時45分頃には、旧世界の熊館を出たホクト。連絡通路を歩きはじめ、長く緩やかな昇り階段を行ったり戻って来たり、ひと休みしたり、途中で何度かホクトの鳴き声も聞こえました。
「(リラのニオイに)誰かいるのかー！」
「俺はどうしたらいいんだー！」
ホクトがどんな思いで鳴いていたのかはわかりませんが、リラにも聞こえていたはずでしょう。

ニオイつけ任務が終わってからは寝室扉が閉鎖され、リラはメイン放飼場側から、ふがふがとニオイチェックを繰り返していました。閉園時間前にはホクトは無事サブ放飼場に入る事が出来、同時にリラの寝室扉も開放されました。

サブ放飼場は草地とプール。ホクトにとっては生まれて初めての土体験でしょう。あっという間に黒クマになってますね。この後「初雪」が積もったはずなので、まさしくビッグプレゼントになったことでしょう。このお知らせは、翌日11月17日(木)に園内に掲示されました。

今のところ、リラとの寝室はひとマス空けて顔が見えない状態。近いうちにリラとの交替展示が始まる予定だそうです。1日交替の可能性もあるようですが、どうなるでしょう。

ホクトがホッキョクグマ館へ移動し、いつもの場所に戻ってきたララ。広いプールに入る姿を見られて嬉しかったです。この後プールの水が抜かれ、清掃が始まりました。ララ28歳の誕生日は11月20日。当日は本宅で迎えられそうです。気温次第では、プールの水抜きがされてしまいますが、今年はいつまで見られるでしょうか？