円山動物園の夏の恒例行事「氷のプレゼント」が2022年8月9日(火)に行われました。随分以前から行われている氷のプレゼントも協賛メーカーのおかげで成り立っているイベントです。2018年からは札幌市豊平区にある株式会社西岡国昭建設からの協賛をうけ、今年で5回目の開催です。氷プレゼントの今年の対象動物は、ホッキョクグマ、ヒマラヤグマ、チンパンジー。株式会社西岡国昭建設のイメージキャラクター「にっこくん」がホッキョクグマをモチーフにされていることがご縁になっているそうです。
前日までの予報では傘マークがついており、順延されるかも？と思われていましたが、見事に雨雲はどこかに消え去り、雨上がりの晴天の朝を迎えました。気温が上昇し、午前中は特に蒸し暑さが厳しかったです。
正門近く花壇のマリーゴールドは、あれからさらに成長し花数が増し、プランターも増え、夏のおもてなし花壇になっていました。今週はお盆休みもあり、平日でも来園者数は多めです。
ホームページなどでイベントの事前告知はありましたが、当日の園内にポスター掲示はありませんでした。過去5年間の開催日を振り返ると大体お盆休み前の平日ですね。社員の方が氷搬入のお手伝いもして下さっているので、休日はないかなと思われます。（勝手な推測です)
2018年8月9日(木)
2019年8月7日(水)
2020年8月11日(火)
2021年8月11日(水)
2022年8月9日(火)
午前最初のプレゼントはヒマラヤグマ。現在はトモ(メス/24歳)の1頭だけが暮らしており、のんびりペースで、メロン、ブドウ、スイカ、ペレット、ミズナラなどを楽しんでいました。園内のミズナラの木の枝を見てみても、青いどんぐりの赤ちゃんを見つけることが出来ますが、クマはそんな木の実も好むんですね。
11時過ぎからは、チンパンジーたちに、氷の中にフルーツやトマトなどを閉じ込めたものがプレゼントされました。群れ唯一のオス、アッキーが雄叫びをあげなから登場し、ガラスを叩くディスプレイ(誇示行動)を見せ、お約束のイベントスタート風景。透き通るほどのきれいな氷の中に、おいしそうなフルーツがいっぱいあると、歯がゆさやワクワクがあるでしょうね。時間をかけて楽しんでいたようです。
クラッシュ氷の中に隠されているフルーツは、見つけた者勝ち。群れの中で一番若いコユキ(メス/10歳)は、いつもといっていいほど、黒管が好きで身につけていますね。腕にはめたり、足にはめたり。ギプスに見間違えられるかも(^_^;)
群れで一番の長老(1966年(推定)アフリカ生まれ)で、国内最高齢でもあるガチャ(メス)。お元気そうで本当に嬉しく思います。まだまだお元気で。動物敬老の日のイベントでよく見ていたガチャのポーズが見られてよかったです。
午前中のリラは、屋内に籠もっている時間が長く、ほとんど姿を見られませんでした。屋内から出てきた！と思ったら、オシッコをして、青いキューブを落としただけ。
青いといえば、クラッシュ氷が入った氷の袋も青色。以前は透明な袋に入っていましたが、氷に紛れてビニール袋の回収し忘れるという5年前の失敗の件以降、青いビニールに変わりましたね。
20kgほどある氷の袋を手作業で運搬していただく姿に、頭の下がる思いです。
13時40分くらいに登場したデナリ。餌はいつも通りのミンチ状の餌と、ブドウもあったようです。
「ホッキョクグマに氷をプレゼント」というと、氷で遊んだり、氷にスリスリする様子を見たいというファンの思惑があるわけですが、大抵デナリはファンのその願望を満たしてくれる存在です。いつやるか？いつ見せてくれるのか？その瞬間を待つわけですが、そうしている間にもララへのプレゼントが始まってしまいます。イベント時の難しくも嬉しい葛藤です。
デナリのスリスリが始まった〜と思ったら、もうララが登場してたー！ララは氷の中の餌を探して回り、食べたら部屋に入ってひと休みという、いつもどおりの行動でした。若かったころは、たくさんのごちそうで、時間もかけて食べていましたが、お年を召した近年は、適量を分けて給餌されているので、これが今のスタイルだと思います。夕方以降は、またこっそり楽しんでいたかもしれません。
午前中はあまり屋外に出てこなかったリラも、氷プレゼントの時間は颯爽と登場してきましたよ。
今年の氷は洞窟の中に用意されました。リラもいつも通りの餌のようでした。リラが食べている間、飼育員さんによるホッキョクグマガイドもされていました。クラッシュ氷の中に少し足を突っ込む様子は見られましたが、スリスリは見られず、リラはこのあとプールに入って水浴していました。リラなら、氷が溶けてしまう前に、きっとまた何か楽しむのでしょう。
氷プレゼントのダイジェストです。また来年も氷プレゼントのイベントを見られることを祈って。
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