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ライオン リッキーの訃報


体調不良のため2月7日(月)から非展示となっていたリッキー(オス/19歳)が、2月13日(日)の朝亡くなっていることが確認されたそうです。13日午前中にライオン館入り口を見た時には、規制線が張られ立ち入りが出来ない状態のままだったので、まだ療養中と思い、きっとまた前回のように復帰してくれるものと信じ願っていましたが、お昼過ぎに訃報に触れ、本当に驚きました。
死因は、胆石症、急性胆のう炎に起因する胆のう穿孔とのことです。

円山動物園HP ライオン「リッキー」が死亡しました


リッキーが来園する前の円山動物園には、オスのジェスパとメスのティモンが暮らしていました。


ジェスパが2007年3月21日に老衰のため23歳で亡くなり、オスライオンが不在となりティモンだけとなりました。ジェスパは当時、国内最高齢ライオンでした。


ティモンは若い頃から胸毛が長めのことがあり、なかなか勇ましいです。

ジェスパ亡き後、札幌ノースライオンズクラブからの寄贈という形で、2007年7月5日、富士自然動物公園(富士サファリパーク)からリッキー(2002年6月24日生まれ)が来園。富士自然動物公園ではリーフ(登録名)と呼ばれていたそうですが、円山動物園で、愛称が一般公募され「リッキー」となりました。来園当時は、頭頂部のタテガミが短めで、肩周りのタテガミのウェービーが際立つ印象を受けました。
以前から住んでいるティモンはリッキーより6歳年上。年上ジェスパを見ていたティモンには、リッキーがお子様に見えるのか、初めの頃は厳しめに接しているように見えました。それは年を重ねるごとに、微妙に2頭の関係性は変わっていったようでした。


リッキーは富士サファリパークでも繁殖経験があったそうですが、ティモンともすぐに赤ちゃんが誕生しました。


げんき(左/メス)とゆうき(右/メス)です。2頭は2007年11月27日に生まれ、2010年4月27日に、それぞれ那須サファリパーク(げんき)、釧路市動物園(ゆうき)へ移動しています。


ネコ科動物は、その美しい姿や表情の豊かさで個体そのものに魅了されますが、ライオンは群れで生活するので、その関係性を観たり感じることが出来たら幸せなことだと思います。動物園での繁殖には、血統などの調整があるので、いつでも観られるというわけにはいきません。繁殖してもその動物園が遠ければ頻繁には行けません。その点でも、この家族に会えたことはとても幸運だったと思っています。


げんきとゆうきが移動してからは、リッキーとティモンの2頭暮らしが続きましたが、2016年に新たにオープンするアフリカゾーン、カバ・ライオン館に引っ越ししました。


長く暮らしていた熱帯動物館は取り壊され、跡地にはゾウ舎が建設されることに。熱帯動物館前にあった義経号は、今もどこかにあるのでしょうか?


アフリカゾーンのPRポスターはリッキーが飾りました。新施設でのライオン公開をとても楽しみにしていましたが、公開前の6月22日にティモンが19歳で亡くなってしまったことは、とても残念でした。


2016年にティモンが亡くなってからは、ずっと独り暮らしのままで生涯を終えたリッキー。


気ままに過ごせて良かったのか、聞いてみたかったよ。


クシュン!リッキーのくしゃみ顔。


展示場は2マスあり、中央の扉を開放して使われていました。リッキーはその扉をくぐりながら2マスを往復するのが、いつもの歩くコース。


合間に水を飲みます。水飲み場がガラス面近くにあるので、接近した顔が見られます。リッキーは鼻の上に黒いポイントがあるのも特徴。時々自分で変なところに傷を作ったりしていましたが、他の個体からパンチされることはないので、大抵はきれいな顔のままで居られました。


雪が溶けた春に、もう一度土の上で日向ぼっこ出来たらなあと願っていました。


一番最近に発表された体重は12月2日時点で113kg。5歳の来園時は130kgで、一番大きかった時で150kg。ライオン界では小柄だったようです。


2月13日(日)の午後からは、カバ・ライオン館の閉鎖が解除され、ライオンの展示場には訃報が貼られていました。まだ実感がなく、ついいつものようにリッキーの居そうな場所を見てしまいます。


サインボードには、熱帯動物館時代のリッキーとティモンの写真があります。長く残ればいいなあと思います。


表のサインは6年で随分褪せてしまい、そろそろ新しいのに替えたほうが・・・と思っていたところですが、替わってしまったらリッキーじゃなくなってしまうかな。


餌の時間でも人に媚びるようなことなく気位の高さを感じつつも、仲間には優しい面も見せていたリッキー。ほとんど弱さを見せずに旅立っていきました。お疲れさまでした、どうか安らかに。

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コメント

  1. OSAKUMA より:

    カッコ良いライオンだなぁと「ライオン日記」見てました。
    リッキー、どうぞ安らかに。

    天国でティモンのパンチ(待ってたわよ❣)食らったかな?

  2. ラブまま より:

    おはようございます。
    リッキーの訃報残念でした😢 円山ファミリーも釧路のコーアイちゃんも高齢なので今年の夏には北海道へ行こうと計画していた矢先でした。
    横浜から近い方なので…リーベとキャンディーとバフィンには去年…会う事が出来ましたが…。

    今頃…ティモンのパンチとスリスリを少し緊張しながら…受けているかなぁ…お空の上でも仲良し夫婦でいる事でしょう。

    動物園の動物は動かず、楽しまずが私が子供の頃からの感想でしたがmayuさんのブログで動物園の動物達もこんなにも愛と感情を持って生きているのを知る事が出来ました。先日のYouTubeのリッキーファミリーの動画も懐かしく思いました。子供達が巣立った後の寂しそうなティモンにスリスリしているリッキーは尻に敷かれてばかりの夫ではなく、優しいリッキーなのだと思い出しました。
    リッキー…安らかに💕そしてありがとう💕

  3. mk2 より:

    一度も会うことが叶いませんでしたがリッキーの事が本当に大好きでした。数年前にMAYUさんのYouTubeの動画やブログでリッキーの存在を知り、ライオンの成長日記やライオン日記を読んでいるうちにライオン達の感情の豊かさに感動すると共に、優しいリッキーの事が本当に、本当に大好きになり、いつしかすっかりリッキーというライオンに魅了されていました。
    北海道には遠くて、なかなか会いに行く事が出来ず、小さな画面越しにしか見る事が出来ませんでしたが、それでも力強く咆哮する姿などを見てリッキーからは沢山の元気を貰いました。
    19歳と高齢ではありましたが、もっと高齢でも元気にしているライオンもいるようなので、今回の体調不良の件はとても心配でしたが、私も一昨年の時のようにきっと回復してくれるだろうと思っていたので、訃報を知った時は驚きを隠せませんでした。今年こそは絶対に会いに行こうと考えていたので、本当にショックで言葉がありません。。。
    ライオンの素晴らしさをリッキーやその家族から学びました。本当に大好きだったのでもう会えないと思うと辛くて仕方ないですが、リッキーには感謝しかありません。ありがとう。できる事ならば熱帯動物館にいた時のまだげんきとゆうきがいた頃のリッキーファミリーの様子を実際にこの目で見てみたかった、、、。
    そしてこんなにも素晴らしいリッキーファミリーの存在を知る事が出来たのはMAYUさんのおかげです。素晴らしいブログや動画を本当にありがとうございました。

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