円山動物園の中で撮影が難しい動物のひとつにエゾヒグマがあります。隙間や離れた場所から望遠レンズで狙うという秘策もあるのですが、今回は敢えて難しいガラス越し撮影に挑戦です。円山動物園のエゾヒグマ館は、コンクリートの厚い壁で囲まれ、檻と分厚いアクリルガラス越しに、クマを見られるという施設です。しかしアクリルガラスはクマが触れるため、細かい傷がつき、徐々に見通しが悪くなっていくのが現状。そのためガラスは時々研磨されるのですが、今はちょうど研磨されたばかりのタイミング(11月の休園中に実施)なので、撮影にはチャンス到来ですね。(TOPの写真はとわ)
円山動物園には現在2頭のエゾヒグマが暮らしています。登別クマ牧場で生まれたメスのとわ(2008年1月14日生まれ)と、旭山動物園で生まれたオスの大(2011年1月17日生まれ)です。午前と午後で個体が交替します。
こちらはオスの大。餌場のガラス越しの撮影。頭部の黒と茶色の毛の模様が特徴的で勇ましく見えます
プールまでやってきた大。なるべく接近している方が、ピントは合わせやすかったですね。
大の視線。晴れているとガラス全体が光ってしまい、とても難しいので、曇りの日を選びます。
とわは、右耳が欠けているのと、明るい茶色の毛が特徴。ガラスのきれいなポイントとクマの位置がぴったり合う瞬間を待つのが大変。
突然立ち上がって、壁に背中をこする大。研磨されたアクリルガラスといっても、かなりの厚さがあるので、ぼんやりした写真になります。
檻なし、アクリルガラスなしでエゾヒグマを撮れる場所は、ホッキョクグマ館2階。展示の交替時になると、放飼場に餌を用意されますが、この場所にも置かれるので、高い場所に上がってきたところがチャンス。(写真は大)
今から12年前、2010年4月17日、エゾヒグマ館オープンの時の映像です。2歳のとわがあばれまくっていた頃です。(笑)
2014年の映像です。エゾヒグマ館のアクリルガラス研磨作業のため、しばらく屋外に出られず、3日ぶりに屋外に出た時のとわ(メス/6歳)の様子です。6歳でもあばれまくっていました。(笑)
(2014年4月19日(土)撮影)
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