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氷のプレゼント2024 今年はアムールトラ・シンリンオオカミ・ホッキョクグマへ

(Lara the Polar Bear, female 29 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.08.06)
札幌市円山動物園の夏の恒例行事「氷のプレゼント」が、2024年も無事賑やかに行われました。今年のプレゼント対象動物は、アムールトラ、シンリンオオカミ、ホッキョクグマ。ホッキョクグマは毎年、アムールトラは昨年に続き2回目、シンリンオオカミ(ジュリとカエデ)には初めてのイベントです。

正門前に貼られた、氷のプレゼントのポスター。タイムスケジュールが掲載されています。
提供は株式会社西岡建設。2023年のイベント時には「西岡国昭建設」でしたが名称変更されています。
13:35~ アムールトラ
14:05~ シンリンオオカミ
14:30~ 贈呈式
14:45~ ホッキョクグマ ララ
15:15~ ホッキョクグマ リラ
今年は合計3トンの、クラッシュアイス、フルーツ入り氷柱がプレゼントされました。

アムールトラのトート(オス/3歳)には、氷の他にいつもの餌、屠体(シカの足)と、フルコースメニューでした。大きな氷をペロペロする表情が、なんとも気持ち良さそうでいいですね。
猛暑が続いた一時期は、肉を残す日もありましたが、今日はよく食べていたようで安心しました。

今回はプールの水を事前に抜いて、そこにクラッシュアイスを敷き詰められました。いつもと違う環境に、少し警戒を見せ、慎重に周りから攻めていたトートですが、そのうち普通に氷の上を歩いていました。

屠体(とたい)には毛皮・骨がそのままついており、本来の野生動物が食べる姿に近いもの。最近ではよく入荷されているようで、割とよく給餌されているようです。いつもの肉はペロリと平らげてしまいますが、屠体を食べるには少し時間がかかります。あっちの肉を食べ、こっちの肉を食べと、トートも休みながら楽しんでいたようでした。
昨年のような氷で遊びまくるようすは見られませんでしたが、遊ぶかどうかは気分次第です。

シンリンオオカミのジュリ(メス/2歳)です。
リンゴがたくさん入った大きな氷に齧り付いたり、舐めたりしていました。ジュリは常に積極的です。

シンリンオオカミのカエデ(メス/2歳)です。
ジュリに比べると控えめですが、少し遠慮しつつ氷を舐めていました。

シンリンオオカミ(ジュリとカエデ)のイベントは2回目。2023年2月に、2頭がまだ1歳未満で、来園して間もない頃に行われた屠体給餌のイベントの時には、警戒して放飼場に出なかったエピソードが記憶に新しく、今回のイベント時はどうなるだろうか?と心配していましたが、元気に飛び出してきてくれて、本当に安心しました。氷の中のリンゴは、すぐには食べられそうにないですが、溶けるまでの時間を涼みながら、ワクワクして待っていてください。

ジュリの方は、クラッシュアイスにしきりにマーキングしていました。

ホッキョクグマのララ舎前で氷の贈呈式が行われた後は、ララ(メス/29歳)への氷プレゼントの時間です。同時進行でホッキョクグマガイドもマイクを通して行われました。
中がくり抜かれた氷柱の中に餌が入っており、2個の氷柱を重ねただけのタワーですが、いい具合にぴったりと凍りついてしまいました。押しても引いてもびくともしない氷にララが苦戦しながらも、時間をかけてタワーを破壊していく様子が、今回のイベントで一番の見どころだったのでは?と個人的には思っています。限られた空間の中でも、頭と体を使って、刺激のある時間を過ごしてもらいたい、そう願っています。

リラ(メス/9歳)にもララと同じように、氷の中に魚が用意されていました。
今回はララとリラに、アジ20匹もプレゼントしてもらい、2頭とも美味しそうに食べていました。

普段はあまり登場しないアジを、氷の器から1匹ずつ取り出し、外でもぐもぐ。この所作もなんだか上品で可愛らしいです。これ、ホクトだったらどう食べただろう?と想像していました(笑)

食べた後はクラッシュアイスの上でスリスリを楽しんでいたリラ。今年はスリスリタイムをしっかり見せてくれたので、嬉しかったです。

2024年8月6日(火)のイベントの様子4部作です。

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