1月17日(月)の朝、円山動物園のエゾユキウサギが獣舎から逸走するという出来事がありました。午前に訪問した際、正門の張り紙で事態を知りました。万が一、猛獣系なら開園されることはないでしょうが、人に危害を与える動物ではないウサギだったので、通常通り開園されていました。たまたま入園したところで、逸走したウサギが現れ、雪の中での見つけづらさ、その足の速さに驚かされました。逸走した3頭のうち、2頭は午前中に捕獲、1頭は園内に侵入していたキツネに捕食されたと思われる血痕と足あとが確認され、動物園は午後から通常開園の状態に戻っていました。
円山動物園HP エゾユキウサギの園内への逸走について【報告】
エゾユキウサギが飼育されているのは、円山動物園内にあるこども動物園の中です。
朝のうちホッキョクグマ館のリラは屋外に出ていたそうですが、エゾユキウサギが侵入する(している)恐れがあるため屋内収容されました。
デナリとララのいる旧舎では、外放飼場への扉が閉鎖され、2頭は檻の中で観覧可能となっていました。ホッキョクグマの外放飼場は、最も侵入しやすそうですね、侵入し遭遇してしまえば、生き餌となってしまいます。その他、オオカミ、エゾヒグマは展示が中止され、ヒマラヤグマ、レッサーパンダ、ユキヒョウは屋外への放飼が遅れていましたが、いずれもお昼頃から通常展示になりました。
エゾユキウサギが網を破ったのは矢印の箇所。ここは以前エゾタヌキが放飼されていた場所ですが、2020年秋に改修され、現在はエゾユキウサギの放飼場になっています。今年が2回目の冬ですね。
雪の中では、動かなければ気づかないくらい、雪の色と被毛の色が同化していました。
日中見るユキウサギたちは、じっとしていることが多いけれど・・
やるとなったら、こんなに噛みちぎるなんて。現在は緑の金網で補修されています。
エゾユキウサギは、時速80km/h走行も可能だそうで、日本の哺乳類最速と言われています。北海道に生息している動物でも、そう簡単には遭遇出来ない生き物ですね。旧セブンイレブン方面に逃走していった時は、園外に出るのではと緊張しました。
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コメント
せっかく安全な環境で飼育されているはずの動物が1匹命を落としてしまったのは非常に残念です。
円山のエゾユキウサギは夜間は室内に収容されているとばかり思っていたのですが、夜間も外にいるということでしょうかね。頭数も多くなったのでそのようになっているのでしょうか。せめて柵の際の辺りだけでも深めに除雪されていれば・・と思ってしまいます。一晩で積もってしまえばそれまでですが・・・。
ちなみに、円山ではエゾユキウサギは非常に繊細ということで、一部の狭い窓から静かに覗いて観覧するようになっていますが(外放飼場は旧エゾタヌキエリアまで広がったので割と近くで見られるようにはなりましたが)、旭山では新たに作られた東門の道産動物エリアのガラス張り放飼場で人目にあまり動じず展示されているので、園によっても方針や環境が違うものだなと思いました。