ホッキョクグマのリラ(メス)との繁殖のため、旭山動物園から円山動物園に移動したホクト(オス/21歳)が、2022年11月23日(水・祝)ホッキョクグマ館メイン放飼場に登場、改めて展示が始まりました。長くコンクリートの床面で暮らしてきたホクトが、地面の多い最新施設に入り、どんな反応、表情を見せるのか、皆の注目を集めています。
ホクトのプロフィール
2000年12月8日 ロシアのペルミ動物園生まれ (父ユーコン、母アンデルマ)
2002年6月26日 姫路市立動物園に来園(1歳半)ユキとの間に生まれた子は生育に至らず
2020年6月1日 旭山動物園へ移動
2021年12月10日 ピリカとの間にゆめ(メス)誕生
2022年11月7日 円山動物園へ移動 リラとの繁殖を目指す
2022年11月12日 円山動物園での公開始まる
2022年11月16日 ホッキョクグマ館へ移動
2022年11月23日 ホッキョクグマ館での展示始まる
旧世界の熊館からホッキョクグマ館に移動してからの一週間は、2頭を誘導(収容)し交替展示を行うための馴致が行われており、リラの寝室扉も開放されたり、閉鎖したり、時間によっていろいろでした。ホクトのメイン放飼場の馴致は特に行われず、11月23日の朝9時過ぎに初めてメインに出されたとのことです。21歳という立派な成獣なので、弾け過ぎることもなく、落ち着いて周囲の環境をチェックして回っていました。
ただ朝のうちは、少し右目を閉じることがありましたね。何か緊張したりすると右目を閉じる癖があるのかも?しれません。だとすれば、旧世界の熊館での初日は相当緊張していたのでしょうか?これからは、今までよりもじっくり付き合えるので、もう少しホクトの個性を知れたらいいなあと思います。
泳ぎが得意なホッキョクグマでも、さすがに未知の場所には慎重に向かうようです。午前中、ホクトは何度もプールに入りましたが、入水する場所はいつも中2階前でした。浅瀬で伏せるような体勢になり・・
中2階のこの辺りは旭山動物園プールと雰囲気は似ているのではないでしょうか。お客さんの目も大して気にならないはず。ここから水中トンネル方面へ進んでいきます。
ホクトは水中トンネルの場所をよく見ていました。ここで立てる、ひとやすみ、息継ぎ出来ると確認出来たようです。
何度もプールに入りますが、その時間はとても短く、すぐに上がってしまいます。まだ初日です、1回ごとにプールのいろいろな所をチェックしているのでしょう。デナリがホッキョクグマ館でしばらく過ごしていた時もそんな感じでしたね。普段見慣れているリラのしなやかな体よりも、かなり大きくガッチリボディなので、感嘆の声が聞こえてきます。
ガラス前の角までやってきました。この辺りが最も深いポイント、水深約3.7m。これから慣れてくると、カッコいい潜水も見せてくれるかもしれません。
ホクトラッコするか?と思いましたが、さすがにまだしませんでした。そんな余裕はないでしょう。アザラシプールにもどうやら、まだ気づいていない様子。気づくのも時間の問題でしょう。
上がるところはこの河口。一番無理なく上がれるコースでしょうね。
牛骨(肩甲骨)をバリバリ噛んで食べていました。ホッキョクグマにとっては、おせんべい感覚なのでしょうか。
えっ?ホクトこんなに可愛かった?(失礼すぎる) もっとイカツイ感じに思っていましたが、おやつを食べて満足げなのと、目の上のハゲ部分に毛が生えて(伸びて)きて印象が変わってきたかもしれません。ちょっと柔らかく見えました。
草地で水切りして、プハーッ。どんな意味かはわかりませんが、何度か鳴き声も聞こえました。
まだ知らない所がたくさんありそうだけど、1日で巡ってしまったらもったいない。ゆっくり楽しんでください。
朝9時過ぎにメイン放飼場に出て、約4時間が経過すると、急に中2階前の岸辺の往復歩きを始めたホクト。放飼場は広いに越したことはないと思いますが、たとえ広くても、狭くてもやっぱり往復歩きはしてしまう飼育下のクマの習性でしょうか?野生のホッキョクグマのように、ずっとずっと遠くまで歩いていきたいという表れでしょうか。
気になるホクトとリラとの交替展示サイクルは、基本的に一日交替になるようです。仮に収容出来なければ連続する可能性もあるということですね。
旧世界の熊館のミニプールの方は水が抜かれましたが、大プールはまだ使えます。ララは水浴を満喫しているようす。
動画は主にホクトのホッキョクグマ館での様子です。
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