両園が休園中の11月7日(月)に、旭山動物園から円山動物園に移動したホッキョクグマのホクト(オス/21歳)の公開が、11月12日(土)から始まりました。穏やかな天候の週末で、来園者も多く賑わいを見せていました。キャンディ(メス)が2019年3月19日に豊橋のんほいパークに帰って以降、ずっと3頭体制でしたが、ホクト来園でさらにグレードアップ。客観的に見ても、ホッキョクグマ4頭を見るという光景はとても贅沢な事です。
ホクトは現在、旧世界の熊館の一番南側の広い獣舎で過ごしています。ララが一番長く使っているので勝手にララ邸と呼んでいますが、みんなのものです。ここであなたの奥さん(ピリカ)が生まれたのですよ。この数々のドラマが生まれた場所に、今ホクトが居ると思うと、年季が入った獣舎がまだまだ頑張ってくれていることを有り難いと思えます。
「旭山動物園からホクトが来園しました」というお知らせが掲示されています。旭山動物園の公式HPでは、搬出の様子も公開されています。そこでホクトの体重は386kgだったとあります。
旭山動物園HP しいくのぶろぐ 獣医のおしごと 麻酔編
旭山動物園HP しいくにゅーす ホッキョクグマの「ホクト」が移動しました
ホクトは移動初日(11月7日)にデナリの場所に入り一泊、翌8日の午前中に報道公開され、午後にホッキョクグマ館へ向けて移動開始。ララ邸までは順調に移動したものの、ホッキョクグマ館への通路を警戒して進めなかったそうです。そのため、しばらくララ邸で落ち着いてもらってから、改めて移動してもらうことになったそうです。
ということで、現在の部屋割りは図の通り。ひとマスずつ空け、寝室開放で過ごしています。
そんな事もあってか、まだ屋内への警戒は解けないようで、後ろ足残しで餌を食べていたホクト。急がなくていいけど、早く警戒が解けますように!
そもそも、ホッキョクグマ館入居が決まっているなら、当然ホッキョクグマ館へ直に搬入されると思っていた私は、わざわざ遠回りの世界の熊館、しかも一番遠いデナリ舎へ搬入される事が疑問でしたが、ホッキョクグマ館への搬入の設備が整っていないということで、意外でした。
しかしながら、環境に少しずつ慣れていくには、ちょうどいいプロセスになるという利点もあります。リラがお籠りをする時、再びホクトが世界の熊館に戻ってくる日が来るかも?しれないですし、通路は一度体験してしまえば、あとはスイスイなはず?。
ホッキョクグマ館へ初めて入居した個体デナリも、向かう数日前はこの場所で慣らしで過ごしています。ララも通路の途中で止まってしまい、娘のリラに先導してもらった思い出話もあります。
最近のララは体調も、足の調子も良さそうで、平地をよく歩いています。プールはしばらく、ミニプールだけを使ってもらいます。
2頭のタイミングが会えば、ホクトとララが顔を合わせることも可能。もう見たのかな?
今年は思いがけず、紅葉のララ邸で暮らすホクトを見ることが出来ました。
大きなプールもありますが、わざわざ小さいプールにドボン。今日は餌でもらったハスイモをおもちゃにして楽しんでいました。残り少ない葉を、檻の隙間から舌で取ろうとしていました。
水からあがり、ウッドチップの上でスリスリして遊んでいたら、頭が汚れてしまいました。時々愉快な模様をつけるデナリです。
ドウダンツツジはまだ紅葉したまま。もうすぐ枯れて散っていくでしょう。デナリの模様はヘッドホンみたい(笑)。
ホクトも音に反応していましたが、リラが黒いタルで元気よく遊んでいました。
ホクトは右目を閉じている時間が長く、ファンの間ではどうした?と心配の声も多かったですが、その声は職員の方にも届いており、様子はチェックされているようです。なんでもないことを祈っています。
2022年11月12日(土)の4頭の様子です。
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