繁殖という目標に向け少しずつ前進している、円山動物園のホッキョクグマ、ホクト(オス/22歳)とリラ(メス/7歳)。いよいよ檻越しの対面を果たしたそうです。それぞれどんな印象を持ったのか、ホッキョクグマの言葉がわかるなら聞いてみたいところです。お見合いの次のステップは同居です。11月23日以降、基本的に1日交替の展示方法でしたが、同居に向けたお見合いを進めるに伴い、展示サイクルは不定になるそうです。また、同居が始まった際には一時的に、ホッキョクグマ館の一部が閉鎖され観覧制限となるそうです。
2頭が初めて檻越しのお見合いをしたのは12月12日(月)。屋内の寝室は3つあり、(説明の便宜上ABCと付けましたが)BとCの間の壁は一部格子状の檻になっており、隣が見える構造。この場所で初めてのご対面を果たしたホクトとリラ。リラも特に怯えることもなく、それぞれの存在を確認し合ったとのこと。リラ自身も、デナリやキャンディの姿を見て育った時期もあるので、(母以外の個体を見るのが)全く初めてというわけではありません。
12月15日(木)には写真のような「おしらせ」が掲示されました。
【状況によって展示個体が急遽変更する可能性があります】
ちなみに12月15日(木)は午前がホクト、午後(11:40〜)はリラがメイン放飼場に登場しましたが、明日以降は未定です。
12月15日(木)もお見合い出来る状態になっており、午前のホクトは屋内滞在時間が長く、あまり姿を見せませんでした。お見合いと言っても、檻越しにずっと見つめ合っているわけではなく、自由に行動できるので、近くに行って覗き込んだり、離れてみたり、ホクトが隣に居ても、リラは屋内で休んだりもしているそうです。
ホクトとリラの2頭同居が公開されるまでは、観られない時間が長めになることが予想されます。
最近のホクトの謎。こんなに雪が積もっていても、なぜか登場すると茶熊になっている件。日によっては、写真のように顔以外茶色だった時もありました。それはサブ放飼場で雪掘り&土掘りをしたあと、そこで休んでいるからだそう。今までの暮らしの中で、そんな経験をしたことがないホクトにとっては、きっと楽しかったに違いないでしょう。
ホクトが掘り返した場所で、同じく休んでいるらしいリラも茶熊になって登場していました。
ホクトの面白い行動のひとつに、ホッケ運びがあります。旭山動物園でも食べていたはずですが、放飼場で見つけると、咥えて運び、好きな場所で美味しそうに食べています。
そんな茶熊のホクトが水浴した時の、水の濁り具合が凄まじいです。
1日に1回くらいはプールに入っているようすのホクトですが、公開初日に深い場所まで泳いだものの、その後は浅い方寄りに泳ぐばかり。軽い水浴で満足しているようです。
お見合い前とお見合い後で、少し違いが(?)観られるホクト。せっかく目の上のハゲが消えてきたと思ったら、やっぱり出現か?これから檻にグイグイ押さえつけたら、またハゲるかもです。
ガラス前で休むのも、冬は多めな気がします。同居が始まったらどんな行動の変化が観られるでしょうか?
ホクトの土掘り遊びが落ち着いたのか、リラの体もきれいになってきました。
ホクトとリラの同居が始まると、一時観覧規制となりますが、1階のアザラシプールだけは観覧可能です。ホッキョクグマ側の水中トンネルも観覧可能なので、ホッキョクグマがプールに入れば観られるということになりますね。
最近の様子(12月10日~12月15日)をまとめた映像です。
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