(ホッキョクグマ リラ(メス/8歳) 札幌市円山動物園 2023年10月31日(火))
妊娠の可能性のあるリラは、出産準備に入るため、10月31日(火)をもって展示はお休みされ、11月1日(水)よりホッキョクグマ館2階が閉鎖されます。寝室収容直前の展示最終日となってしまいました。期待9割、会えない寂しさ1割くらいの気持ちで、この日を迎えました。
10月10日(火)からは、日中にサブ放飼場の扉が開放され、産室のある寝室への出入りが自由となっていました。最初の数日こそは、ウッドチップが敷き詰められた産室に全身を入れることを警戒していた様子のリラも、一週間もしないうちに産室の中まで入るようになり、落ち着いて過ごせるようになっていったとのことです。給餌も今までのようにメイン放飼場に隠されることが少なくなり、サブ放飼場や産室のある寝室の方で行われていたようです。
産室への馴致訓練中も、日中はメインに出てくる時間が多く、特に午前中は2回くらいプールに入ることが多かったです。最終日の今日は、珍しく黄色いブイで少し遊びましたが、大抵は水浴ルーティン(同じコースを泳いだ後背泳ぎ数回)をこなす毎日でした。
水浴後は陸に上がり、数か所ある平らな場所や壁で体をスリスリさせます。ララやキャンディのお籠り前には、乳房の膨らみが確認されたこともありましたが、リラにおいては、毛が長いせいか、結局そんな姿を確認することは出来ませんでした。
日中は岸辺の往復歩きが大半ですが、それ以外では放飼場の草を食べる時間もよくありました。給餌量も、今まで通りたくさん食べる日もあれば、より好みする日もあったそうです。
訓練期間中の閉園後は、サブ放飼場と寝室側に収容されることがあったので、それが習慣化したのか、閉園が近くなると自らサブ放飼場へ向かっていったリラ。今度会えるのはいつかわからないけど、また元気な姿を見せてほしいと思います。
ララの放飼場の紅葉は美しく、その中でよく歩いているララ。
放飼場には掃き集められた落ち葉。
檻マスから外を覗くホクト。雪の中で過ごすホクトを、今冬も見られるかな？
イチョウ、白樺の黄葉、ツタ・サクラの紅葉。ホッキョクグマ館屋上から見られた風景も、明日からは閉鎖されるので見納めです。
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