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ホッキョクグマ「ライト」アドベンチャーワールド(和歌山)から平川動物公園(鹿児島)へ移動


アドベンチャーワールド(和歌山)のホッキョクグマ、ライト(オス/9歳)が、鹿児島市平川動物公園に移動することが発表されました。2023年3月8日(水)にアドベンを出発し、翌日3月9日(木)に平川動物公園に到着予定だそうです。全く予想もしていなかったので、驚いたニュースでした。近年、パンダ以外の動物の愛称は公表しない方針のアドベンチャーワールドは、ライトの母オホトが亡くなった際にも愛称は伏せられていましたが、今回初めて「ライト」と記されていることが、強く印象に残ります。

アドベンチャーワールドHP 未来の繁殖を目指しオスのホッキョクグマが鹿児島市平川動物公園へ引っ越します
平川動物公園HP オスのホッキョクグマが来園します


アドベンチャーワールド内の海獣館の中に、ホッキョクグマの展示場があります。現在はライト1頭のみが飼育されているため、ライト移動後はホッキョクグマの飼育は休止されるとのこと。
ホッキョクグマ 【ライト】は2013年11月21日生まれの9歳。
父はアークティック(2014年3月19日没 享年22歳)。
母はオホト(2021年2月28日(日)没 享年29歳)。


オホトが初めて出産したのは2000年2月3日。1頭は出産後に死亡、もう1頭は人工哺育で育てられ101日令で死亡。その個体は剥製で展示されています。その後も3回出産していますが、いずれも出産直後や数日後に死亡。
5回目の出産、2009年10月13日に誕生したメスのミライもまた人工哺育となり、無事成長することが出来たのですが、4歳で急死してしまいました。その次、6回目の出産で誕生したのがオスのライトです。ライトもまた人工哺育で育てられ、現在に至ります。


人工哺育だった経緯のこともあり、ライトはこのままアドベンでずっと過していくのだろうか・・などと勝手に思っていたところもありますが、移動させても大丈夫という判断をしてもらえるほど、健康状態も良好なら、そんな喜ばしいことはないなと思います。


以前は中央が仕切られて、2頭が展示されたりしていましたが、ライト1頭となった今は、展示場を広々と使っていました。


アドベンチャーワールドでまたいつの日か、ホッキョクグマの展示が再開される時が来るのかもしれませんが、その時は今とは違う別な施設が出来ていたらいいなあと願います。


ライトがここまで立派に成長出来たのは、アドベンチャーワールドのおかげ。アークティックとオホトから繋がったライトが、この先も健やかに暮らせますように。


ライトが3月から暮らす予定の、平川動物公園の様子です。平川動物公園の敷地はとても広く、その中の一角に世界のクマゾーンがあります。ホッキョクグマ、エゾヒグマ、ニホンツキノワグマ、マレーグマの獣舎があるのですが、現在ホッキョクグマとマレーグマは不在となっています。


こちらはホッキョクグマ舎。2022年9月2日に訪問した時の写真です。2020年10月13日にメスのカナが亡くなってからは、空きマスとなっているはずなのに・・・


とてもきれいにされていて、水も張ってあるのだなあというのが第一印象。導入を考えているのかな?と少し勘ぐったりもしました。


水中の様子も見られる構造になっています。


今はホッキョクグマが不在なので、ガラスには写真などが貼られており、おもちゃの展示がありました。


ホッキョクグマ「カナ」の写真とお知らせ。


カナ(1990-2020)とホクト(1990-2015)の写真もありました。将来的には繁殖を目指しているとのことですが、再び2頭が立つ日がやってくるといいですね。


鹿児島の地で元気に過ごしているライトに会えることを、楽しみにしたいと思います。

1歳半のライトと、最近のライト、平川動物公園のホッキョクグマ舎の映像です。

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