屋外で気持ちよさそうに昼寝をしているエゾタヌキ。りく(オス/2歳/右)とゆき(メス/2歳/左)の同居生活が再開されました。2頭は2年前の2020年5月30日に、芽室町で樹木の伐採時に保護された仔ダヌキ5頭のうちの2頭。生後1~2週間くらいの大きさで保護された同腹兄妹たちはおびひろ動物園で飼育されたのち、りくとゆきの2頭が円山動物園に移動してきました。2頭の別居の経緯、暮らしぶり、再同居となった今日の様子の写真です。
エゾタヌキの繁殖期は春〜夏。早春を迎えた2月の終わりに、2頭の間に発情兆候が見られたため、一時的に別居となっていました。発情抑制剤の効き目がきれてきたということでしょう。
ゆきの首の後ろには、一部毛を刈られた跡があり、丸くなって寝ているとその部分がはっきり見えていました。おかげでエゾタヌキの肌の色、冬毛の長さ、上毛と下毛の様子がよく観察出来ました。
札幌のこの冬はとにかく積雪量が多く、りくがこども動物園に移った頃の積雪量は記録に残しておきたいレベルです。
2ヶ月半が過ぎ、5月下旬となり、季節はそろそろ初夏を思わせる陽気です。
りく(写真)もゆきも換毛が進み、冬の長い毛や、下毛のふわふわ毛が、日々抜けていっています。飼育場の土壌改良もしてもらい、種を撒かれたところから、草が発芽していました。
ごはんの時間などは、特によく動き回っていたりく。飼育員さんがあちこちに餌を用意してくれるからです。
休園日の5月25日(水)にカンガルー館屋外放飼場へ移動したりく。
久しぶりの対面でしたが闘争などもなく、穏やかに元の生活に戻ったということで何よりです。今日の午後はほとんどこの体勢で動きなし。途中で目を開けたり、向きを変えますが、ずっと休んでいました。左ゆき、右りく。換毛すると、2頭の見分け方がまた難しくなるかな?今日は日中の気温が27℃くらいまで上がった暑い日で、このコンクリートの日陰が涼しいポイントなのかもしれません。
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