(Seita the Red Panda, male 19 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.11.18)
札幌市円山動物園のシセンレッサーパンダのセイタ(オス)が、2024年11月30日(土)の夜に亡くなったとのこと。円山で暮らす5頭のうち、最年長の19歳でした。セイタは11月27日(水・休園日)の午前中に、突然屋内展示場内で倒れ、園内の動物病院で麻酔下での検査を行ったところ、重度の変形性脊椎症と右後肢の膝蓋骨骨折が認められたため、動物病院で入院治療が続けられていました。しかし、神経疾患を疑う症状が複数認められるため、11月29日(金)の午後に北海道大学獣医学部附属動物医療センターで精密検査を行ったところ、①左大脳の出血と周囲の脳浮腫、②変性性腰仙椎狭窄症が認められたとのこと。再び動物病院での入院治療が継続されていましたが、11月30日(土)の夜に死亡が確認されたとのこと。解剖の結果は、後日お知らせがあるようです。
円山動物園HP シセンレッサーパンダ「セイタ」の死亡について
円山動物園HP シセンレッサーパンダ「セイタ」の治療について
11月27日(水・休園日)の朝は、屋内展示場の⑤の部屋に出ていたというセイタ。いつものように朝ご飯を食べおわり、上に登ろうと丸太に手をかけたところで突然倒れ、その後、跛行しながら少し歩き回った後、動けなくなっていたとのことです。直前まで体調の悪そうな素振りもなく、いつも通りの生活をし、倒れてから3日で旅立ってしまいました。
あっけなく、突然のお別れで寂しいですが、ギリギリまで元気で過ごせていた姿には救われます。とても高齢の19歳とは思えないほどの毛艶と容姿のセイタでしたが、足取りだけは年相応になってきたなあと感じた今年。
2005年6月23日 茶臼山動物園で生まれる 父キキ 母流星 3つ子(キララ・ロン・セイタ)
2008年6月28日 札幌市円山動物園に来園
2010年7月10日 ココ(メス)との間に、リリィ(メス)・ライラ(メス)誕生
2012年7月20日 ココ(メス)との間に、キン(メス)・ギン(メス)誕生
2014年7月11日 ココ(メス)との間に、ホクト(オス)誕生
2024年11月30日 永眠(享年19歳)
この秋も、リンゴやおやつのアキグミの実もモリモリ食べていましたね。
倒れる前日(11月26日(火))は屋外のユキヒョウ側の展示場で過ごしていたセイタ。相変わらず、飛来するカラスたちにちょっかいをかけられ、嫌がりつつも立ち向かっていました。
元気印のカッコいい姿を見せたままで、旅立っていったセイタ。今はとてもとても寂しいけれど、出会えて嬉しかったよ。
円山時代のセイタの姿をいくつかまとめた映像です。
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コメント
ありがとうございます。こんなに記録が残っているなんて、すごいですね。今年の春に行った時は、どの子かわからない初心者だったので、会えたのかわかりませんが、ムータンの事があり行っておいてよかったです。またお邪魔します。