八木山動物公園のホッキョクグマ、カイ(オス/20歳)とポーラ(メス/20歳)の間に、2024年12月20日に2頭の赤ちゃんが誕生。生後2か月になった2025年2月21日に双子の健康診断が実施され、採取した毛によるDNA検査が行われ、3月19日にその結果が発表されました。
双子はオスとメスだったそうです。
日本では、2008年12月9日にイコロ(オス)とキロル(オス)、2012年12月8日にポロロ(メス)とマルル(メス)の双子誕生が比較的記憶に新しいですが、以来12年ぶりの双子誕生となり、どんな成長ぶりをみせてくれるのか楽しみです。
今回の記事では、カイの両親の繁殖歴・親戚関係について少し掘り下げてみたいと思います。
八木山動物公園HP ホッキョクグマの仔 生後2か月から3か月 性別判明! (2025年3月19日)
2004年12月2日 レニングラード動物園(ロシア)生まれ 父メンシコフ、母ウスラーダ
2006年5月29日 八木山動物公園に来園
メンシコフ(1988~2016)×ウスラーダ(1987~2021)のペアの繁殖歴は、なんと16頭!
カイはその内の10番目の子どもです。登録名(ロシアでは)ラダゴル。
1 シモーナ(メス) 1994年生まれ
2 シリル(オス) 1996年生まれ
3・4 コリン(オス) と コーラ(メス) 1998年生まれ
5・6 リューティク(オス) と リア(メス) 2000年生まれ
7・8・9 セードフ司令官(オス) とマリーギン(オス) とベーリング(オス) 2002年生まれ
10 カイ(オス・ラダゴル) 2004年生まれ
11・12 ロッシー(オス・ピョートル)とカイ(オス・クラーシン) 2007年生まれ
13・14 サイモン(オス)と サムソン(オス) 2009年生まれ
15 ロモノーソフ(オス) 2011年生まれ
16 ザバーヴァ(メス) 2013年生まれ
ロシアのノボシビルスク動物園にいるカイ(クラーシン)と日本平動物園にいるロッシー(ピョートル)は双子。八木山動物公園のカイの実弟たちになります。
ノボシビルスク動物園のカイの第1子であるイッちゃん(ロシアではシルカ)は、カイ(八木山)、ロッシー(日本平)にとっては姪っ子にあたります。
ノボシビルスク動物園のカイのパートナーはゲルダ。
カイとゲルダとの間には、現在までに6頭が誕生しています。
1 イッちゃん(メス/シルカ) 2013年12月11日生まれ
2 ロスチク(オス) 2015年12月7日生まれ
3・4 ノルジ(オス) と シャイナ(メス) 2018年12月11日生まれ
5・6 ベルカ(メス) と ストレルカ(メス) 2022年12月16日生まれ
3番目と4番目の子にあたる、シャイナ(メス)とノルジ(オス)の双子に2019年に会いに行ったことがありますが、生後4ヶ月時では見分けが難しいほどよく似ており、その後ライブ映像を見ていると、成長と共に少しずつ体格差やタイプの違いを感じたものでした。
今回、八木山動物公園で誕生した双子(オス・メス)とは従兄弟同士にあたる存在。それぞれが個性豊かに元気よく育ってほしいですね。
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